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「皆を驚かせた」スノボ女子パラレル大回転“ニューヒロイン”三木つばきに熱視線!日本史上初の世界選手権Vに欧州放送局が注目

THE DIGEST編集部

2023.02.21

世界選手権で日本人初の金メダルに輝いた三木。2026年冬季五輪に向け、ニューヒロインが誕生した。(C)Getty Images

世界選手権で日本人初の金メダルに輝いた三木。2026年冬季五輪に向け、ニューヒロインが誕生した。(C)Getty Images

 日本のスノーボード界の歴史に、ニューヒロインが新たな1ページを刻んだ。

 現地2月19日、グルジア・バクリアニでフリースタイルスキー、スノーボード、フリースキー世界選手権が行なわれ、女子パラレル大回転で日本の三木つばきが金メダルを獲得した。2022年北京五輪代表の19歳は決勝で、同五輪銀メダルのダニエラ・ウルビング(オーストリア)を破り、同種目の世界選手権で日本勢初の頂点に輝いた。

 生まれは長野県白馬村で、静岡県掛川市出身の彼女は指導者である父親の影響から4歳でスノーボードを始めると、小学6年生でプロ登録。過去最年少アルペンプロスノーボーダーとなった。

 めきめきと実力をつけた彼女は、昨年の北京五輪に初出場(9位)。3年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向け、さらなる飛躍を誓ったなかで迎えた今大会で、日本の19歳は最高のスタートを切った。

 ニューヒロイン誕生に、海外メディアも大きな関心を示している。

 国際スキー連盟(FIS)の公式記事には、笑顔で金メダルを掲げる三木と、男子パラレル大回転で金メダルを獲得したオスカル・クフャトコフスキ(ポーランド)とのツーショット写真を添え、「小コーカサス山脈の厳しい丘陵地帯で行なわれた大会で、ツバキ・ミキがオリンピック銀メダリストを2位に抑え、世界選手権デビューの栄冠を手にした」と驚きを持って伝えられた。

 予選トップ通過で優勝を狙ったウルビングが途中で転倒してしまったとはいえ、三木はラウンド16で2018年平昌五輪銅メダルのラモナテレジア・ホフマイスター(ドイツ)を、ベスト8では北京五輪代表でツアー総合首位ジュリー・ゾック(スイス)ら格上を退け、決勝まで進出してきた。彼女はFISの優勝インタビューで「ずっと優勝したかったので、何も言えません。ありがとうございます」と興奮した表情で振り返っている。
 
 欧州衛星放送局『EURO SPORT』も、19歳の日本人の快挙を取り上げている。同放送局は「決して完璧な状態とは言えないコースで、ワールドカップでもこの種目で勝ったことがなかった19歳の日本人は、皆を驚かせ、非常に重要な成功を収めた」とニューヒロイン誕生を称えた。

 しかも、実力者のオリンピアンたちを相手に堂々たる戦いぶりで、決勝まで勝ち進んだ軌跡を評価。「準決勝で北京五輪代表ルチア・ダルマッソ(イタリア)を破ったミキは、ビッグファイナルでは非常に難しい赤コースで競うことになったが、オリンピック銀メダリストのウルビングに勝ち、世界選手権でキャリア初の金メダルを獲得する素晴らしい滑りだった」と高く評価している。

 スノーボード女子パラレル大回転の日本勢では、竹内智香が2014年ソチ五輪で銀メダルに輝いたのが過去最高だった。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向け、急成長を遂げた新星から今後も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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