バーレーン・サクヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットで実施されているF1合同テストは、2月24日に2日目が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリは角田裕毅、ニック・デ・フリースの両ドライバー合わせての走行周回は159周に達した。
角田はこの日も午前に「AT04」に乗り込み、初日の46周から大幅に走行周回を増やし、午前では最多となる85周回。チームがSNSに「テスト、テスト、他にもテスト」と投稿したように、今回もエアロレーキを装着しての走行など、用意した多くのプログラムを終えた他、レースを想定したロングランも集中して完遂できたようだ。なお、ベストタイムはC2タイヤで計測した1分35秒708だった。
2日目を終えて、角田はチームの公式サイトを通し、「他のチームよりも多くの周回を消化できたので、良いセッションになりました。また、昨日は予定していた数を消化できていなかったので、自分たちのプログラムに追いつくこともできました」とポジティブに振り返りながら、以下のように続けている。
「今日はロングランに集中し、幾つかの部分で車の限界を特定しましたが、レースのために収集したデータの中にはポジティブなものもあったので、それらを明日に活かしたいと思います。自分のドライビングとチームからのフィードバックはとても良くなってきているので、全体的には満足しています。この調子を維持したいと思います。明日のショートランが楽しみです」
チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは、「全体的には、非常に生産的な1日になった。車は非常に安定していて、大きな問題なく159周を消化できた」と、こちらも2日目の充実ぶりを強調しながら、角田が実施したテストやレースに向けての準備の内容を明かした。
「ユウキは午前を担当し、昨日同様にレーキを装着してスタートした後、すぐにレースシミュレーションへ移行し、開幕戦へ向けて準備を進めた。2ストップ戦略のシミュレーションを完了させると同時に、新しいピレリのC1コンパウンドもテストし、来週(シーズン開幕)のための重要なデータを収集した。最後はセットアップのテストで、高温下でのバランスを向上させようとした」
このような2日目を送ったイタリア・ファエンツァのチームについて、同国の自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「昨季の不振の後、成長のプロセスを辿り、車への知識を高めているアルファタウリだが、AT04は2人のドライバーにより大きな満足感を与えているようだ」と報じている。
「デ・フリースは74周を走行して最終的に全体の4番手に入るタイム(1分32秒222)を計測したことで、明らかに明日へのモチベーションを高めた。一方の角田は主にロングランに焦点を当てるという別の方向性での仕事を行なったが、この点ではまだやらなければならないことは多い」
ちなみに、角田は新たなチームメイトであるデ・フリースについて「チーム内での働きぶりや、車に関するチームへのフィードバックはとても明確で、特に後者は印象的で細部に行き渡っており、僕はドライバーとして、すでに彼から学んでいます。ニックと一緒に仕事をするのが楽しみです。彼はチームをより前進させてくれます」と高く評価している(オランダのF1専門サイト『GPBLOG』より)。
シーズン中は手ごわいライバルとなるであろう28歳のルーキーだが、その経験と車に関する豊富な知識は、現時点で角田にも恩恵を与えているようであり、新たな日蘭コンビによってAT04の性能をどこまで高められるかが楽しみである。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】2023アルファタウリの「AT04」をチェック! 2020シーズンからの歴代マシンも
【動画】アルファタウリ最新版「AT04」がテスト走行! 角田裕毅のマシンがコースへ
【関連記事】角田裕毅、3年目のブレイクの鍵は? 英専門サイトは「ガスリーの離脱が触媒となる」と指摘! チームエンジニアは成長ぶりを強調
角田はこの日も午前に「AT04」に乗り込み、初日の46周から大幅に走行周回を増やし、午前では最多となる85周回。チームがSNSに「テスト、テスト、他にもテスト」と投稿したように、今回もエアロレーキを装着しての走行など、用意した多くのプログラムを終えた他、レースを想定したロングランも集中して完遂できたようだ。なお、ベストタイムはC2タイヤで計測した1分35秒708だった。
2日目を終えて、角田はチームの公式サイトを通し、「他のチームよりも多くの周回を消化できたので、良いセッションになりました。また、昨日は予定していた数を消化できていなかったので、自分たちのプログラムに追いつくこともできました」とポジティブに振り返りながら、以下のように続けている。
「今日はロングランに集中し、幾つかの部分で車の限界を特定しましたが、レースのために収集したデータの中にはポジティブなものもあったので、それらを明日に活かしたいと思います。自分のドライビングとチームからのフィードバックはとても良くなってきているので、全体的には満足しています。この調子を維持したいと思います。明日のショートランが楽しみです」
チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは、「全体的には、非常に生産的な1日になった。車は非常に安定していて、大きな問題なく159周を消化できた」と、こちらも2日目の充実ぶりを強調しながら、角田が実施したテストやレースに向けての準備の内容を明かした。
「ユウキは午前を担当し、昨日同様にレーキを装着してスタートした後、すぐにレースシミュレーションへ移行し、開幕戦へ向けて準備を進めた。2ストップ戦略のシミュレーションを完了させると同時に、新しいピレリのC1コンパウンドもテストし、来週(シーズン開幕)のための重要なデータを収集した。最後はセットアップのテストで、高温下でのバランスを向上させようとした」
このような2日目を送ったイタリア・ファエンツァのチームについて、同国の自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「昨季の不振の後、成長のプロセスを辿り、車への知識を高めているアルファタウリだが、AT04は2人のドライバーにより大きな満足感を与えているようだ」と報じている。
「デ・フリースは74周を走行して最終的に全体の4番手に入るタイム(1分32秒222)を計測したことで、明らかに明日へのモチベーションを高めた。一方の角田は主にロングランに焦点を当てるという別の方向性での仕事を行なったが、この点ではまだやらなければならないことは多い」
ちなみに、角田は新たなチームメイトであるデ・フリースについて「チーム内での働きぶりや、車に関するチームへのフィードバックはとても明確で、特に後者は印象的で細部に行き渡っており、僕はドライバーとして、すでに彼から学んでいます。ニックと一緒に仕事をするのが楽しみです。彼はチームをより前進させてくれます」と高く評価している(オランダのF1専門サイト『GPBLOG』より)。
シーズン中は手ごわいライバルとなるであろう28歳のルーキーだが、その経験と車に関する豊富な知識は、現時点で角田にも恩恵を与えているようであり、新たな日蘭コンビによってAT04の性能をどこまで高められるかが楽しみである。
構成●THE DIGEST編集部
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