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角田裕毅、合同テスト最終日で6番手タイムを計測「レースが楽しみだ!」 専門サイトはアルファタウリの信頼性に“満点”評価も

THE DIGEST編集部

2023.02.27

テスト走行を実施するアルファタウリの角田。(C) Getty Images

 バーレーンで3日間にわたって実施されていたF1合同テストは2月25日に最終日が行なわれ、各チームは来月開幕する新シーズンに向けての最後の準備を終えた。

 スクーデリア・アルファタウリは、これまでと逆に午前をニック・デ・フリース、午後を角田裕毅が担当。前者は87周、後者は79周と、ハースに次いで多い計166周を走行し、3日間の合計では456周で10チーム中最多を記録している。

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 前日に「ショートランでのテストが楽しみです」と語っていた角田は、最初にフロービズを使ったテストやロングランをこなした後、終盤にC4タイヤで全体の6番手となる1分31秒261を計測。前日にデ・フリースが1分32秒222で4番手につけたが、ロングランだけでなく、パフォーマンスラップでも好タイムを残せたこともあり、角田はチームの公式サイトを通して、ポジティブにテスト最終日を振り返った。

「テストでは、新シーズンに向けて良いデータを多く集められたことで、生産的な3日間を過ごせました」と角田は語った。今日は初めての午後のセッションでの走行になりましたが、パフォーマンスランでの自分のドライビングのクオリティーや、チームへのフィードバックには満足しています。幾つか車の限界点を見つけましたが、詳しく調べていくことで、我々はそれらを確実に改善し、パフォーマンスを強化できると思います」

「この勢いを来週(シーズン開幕)も維持できるように取り組んでいきますし、レースでは良い結果を残せることを望んでいます。中団争いはいつもタイトですが、他のチームがどのようなプログラムを実行してきたのか分からないので、ライバルチームとの比較は難しいです。来週のレースで100パーセントの力を発揮できるよう、しっかり休息を取りたいと思います」

 彼はまた、自身のSNSで「テスト終了、レースが楽しみだ!」と投稿したが、チームも「バーレーンでの3日間のテストで最多の走行周回をこなし、仕事を仕上げた」と今テストの充実ぶりを示し、チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは、「AT04の限界点を調べられたのは良かった。車への理解を深める他、タイヤ、空力、セットアップへのアプローチいう面で、今日は3日間の中で最も前進できた」と語っている。

「シーズン開幕後のパフォーマンスへの期待については、現実的に考えて、中団争いのライバルチームと対等に戦えると確信している。3日間を通して、車は非常に高い信頼性を示しており、そのおかげで必要なデータを全て集めることができた」

 一方、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは「車が安定して走行するための理解を高める上で、幾つか良い進歩が見られた」とポジティブに最終日を振り返るとともに、「ユウキとニックは、どちらも優れたパフォーマンスを発揮し、優れたフィードバックを提供してエンジニアを後押ししてくれた」と、精力的に多くの周回を重ねた両ドライバーを称賛している。
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