今月22日から埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されるフィギュアスケートの世界選手権。今シーズンの世界ナンバー1スケーターが決まる前に、ロシアスケーターの国際大会復帰に向けた動きが行なわれるようだ。
現地2月28日、ロシア通信社『RIA Novosti』によると、「ロシアフィギュアスケート連盟(RSCF)の代表者が、日本で開催される国際スケート連盟(ISU)の会議でロシアのフィギュアスケート選手の国際大会への復帰について提起する予定だ」と、関係者が明らかにした。
同会議は、埼玉で開催される世界選手権の開幕前に先立ち、3月20日から21日にかけて行なわれる予定だという。同関係者は、今シーズンの大一番を迎える大会を前に「ここで前進を狙う」と意気込んでいる。
『RIA Novosti』が掴んだ情報筋によると、「ロシアフィギュアスケート連盟の代表者は、この問題を提起する予定だと言った。同時にISUの指導部と加盟連盟は、これまでのところ、この問題に対してほとんど否定的な意見を持っている」と関係者は話している。
ISU理事会は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻への措置として昨季に続き、今シーズンもロシアとベラルーシのフィギュアスケート選手、スピードスケート選手、ショートトラック選手を国際大会から出場停止にしている。
ところが、今年1月に国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、ウクライナに侵攻したロシアと支援するベラルーシの両国選手の国際スポーツ大会復帰を検討。ロシアとベラルーシ選手の2024年パリ五輪への出場について、国を代表しない中立の立場を条件に認めることを示唆。「どんな選手もパスポートを理由に出場が妨げられてはならない」とした。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアとベラルーシ選手の参加を認めるのは「テロ行為の容認」に等しいと反発し、パリ五輪のボイコットを示唆。さらには、各国政府による介入の動きが広がっていることにバッハ会長は、「スポーツの国際大会に参加するかどうかを決めるのは政府ではない」と強く反発するなど、未だ解決の糸口は掴めていない。
ロシアアスリートの国際大会復帰に関しては、夏季五輪だけでなく冬季五輪にとっても大きな話題となる。世界選手権の開催前とはいえ、ロシアアスリートの"復帰"に向けた動きがあるのだろうか。日本にとっては、気が気でない本会議となることは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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同会議は、埼玉で開催される世界選手権の開幕前に先立ち、3月20日から21日にかけて行なわれる予定だという。同関係者は、今シーズンの大一番を迎える大会を前に「ここで前進を狙う」と意気込んでいる。
『RIA Novosti』が掴んだ情報筋によると、「ロシアフィギュアスケート連盟の代表者は、この問題を提起する予定だと言った。同時にISUの指導部と加盟連盟は、これまでのところ、この問題に対してほとんど否定的な意見を持っている」と関係者は話している。
ISU理事会は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻への措置として昨季に続き、今シーズンもロシアとベラルーシのフィギュアスケート選手、スピードスケート選手、ショートトラック選手を国際大会から出場停止にしている。
ところが、今年1月に国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、ウクライナに侵攻したロシアと支援するベラルーシの両国選手の国際スポーツ大会復帰を検討。ロシアとベラルーシ選手の2024年パリ五輪への出場について、国を代表しない中立の立場を条件に認めることを示唆。「どんな選手もパスポートを理由に出場が妨げられてはならない」とした。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアとベラルーシ選手の参加を認めるのは「テロ行為の容認」に等しいと反発し、パリ五輪のボイコットを示唆。さらには、各国政府による介入の動きが広がっていることにバッハ会長は、「スポーツの国際大会に参加するかどうかを決めるのは政府ではない」と強く反発するなど、未だ解決の糸口は掴めていない。
ロシアアスリートの国際大会復帰に関しては、夏季五輪だけでなく冬季五輪にとっても大きな話題となる。世界選手権の開催前とはいえ、ロシアアスリートの"復帰"に向けた動きがあるのだろうか。日本にとっては、気が気でない本会議となることは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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