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ロシアフィギュアスケート連盟がISUに『国際大会復帰』を提起へ!“日本開催”の世界選手権で「前進狙う」と露メディアが報道

THE DIGEST編集部

2023.03.02

RSCF代表者がフィギュアスケートの世界選手権開幕前の会議でロシアの国際大会復帰に向けて提起すると、露メディアが報じた。(C)Getty Images

 今月22日から埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されるフィギュアスケートの世界選手権。今シーズンの世界ナンバー1スケーターが決まる前に、ロシアスケーターの国際大会復帰に向けた動きが行なわれるようだ。

 現地2月28日、ロシア通信社『RIA Novosti』によると、「ロシアフィギュアスケート連盟(RSCF)の代表者が、日本で開催される国際スケート連盟(ISU)の会議でロシアのフィギュアスケート選手の国際大会への復帰について提起する予定だ」と、関係者が明らかにした。

 同会議は、埼玉で開催される世界選手権の開幕前に先立ち、3月20日から21日にかけて行なわれる予定だという。同関係者は、今シーズンの大一番を迎える大会を前に「ここで前進を狙う」と意気込んでいる。

『RIA Novosti』が掴んだ情報筋によると、「ロシアフィギュアスケート連盟の代表者は、この問題を提起する予定だと言った。同時にISUの指導部と加盟連盟は、これまでのところ、この問題に対してほとんど否定的な意見を持っている」と関係者は話している。
 
 ISU理事会は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻への措置として昨季に続き、今シーズンもロシアとベラルーシのフィギュアスケート選手、スピードスケート選手、ショートトラック選手を国際大会から出場停止にしている。

 ところが、今年1月に国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、ウクライナに侵攻したロシアと支援するベラルーシの両国選手の国際スポーツ大会復帰を検討。ロシアとベラルーシ選手の2024年パリ五輪への出場について、国を代表しない中立の立場を条件に認めることを示唆。「どんな選手もパスポートを理由に出場が妨げられてはならない」とした。

 一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアとベラルーシ選手の参加を認めるのは「テロ行為の容認」に等しいと反発し、パリ五輪のボイコットを示唆。さらには、各国政府による介入の動きが広がっていることにバッハ会長は、「スポーツの国際大会に参加するかどうかを決めるのは政府ではない」と強く反発するなど、未だ解決の糸口は掴めていない。

 ロシアアスリートの国際大会復帰に関しては、夏季五輪だけでなく冬季五輪にとっても大きな話題となる。世界選手権の開催前とはいえ、ロシアアスリートの"復帰"に向けた動きがあるのだろうか。日本にとっては、気が気でない本会議となることは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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