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角田裕毅、満足感と悔しさ入り混じるポイント圏内に僅差の11位! 首脳陣、各国メディアは「好パフォーマンスを発揮した」と称賛

THE DIGEST編集部

2023.03.07

今季初戦のバーレーンGPで11位に食い込んだ角田。今後に期待を抱かせるレースとなった。(C) Getty Images

 F1バーレーン・グランプリは3月5日に決勝レースが行なわれ、14番手グリッドからスタートしたアルファタウリの角田裕毅は11位でフィニッシュしている。

 予選では苦戦が予想されながらもQ1で良いパフォーマンスを見せて8番手でQ2進出を果たした角田。自ら厳しいレースを予想して臨んだ決勝、オープニングラップで順位を落とすも、粘り強いドライビングで順位を11番手まで上げて、以降はピエール・ガスリー(アルピーヌ)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)らと争いを続ける。終盤はアルボンに1秒以内と肉迫したが、チェッカーフラッグが振られるまでに追い抜くことはできなかった。

 ポイント圏内に近いところで走行するという予想外にポジティブな面を見せた一方で、残念ながら3年連続での開幕戦入賞はならなかった角田は、チームの公式サイトで「ペースは予想以上に良かったですが、それだけにポイントを逃したことがとても悔しいです。スタートが決定的で、ウィリアムズにポジションを奪われた上に、彼らがストレートで速すぎて、オーバーテイクすることができませんでした」と思いを明かし、以下のように続けている。

【動画】鮮やかなオーバーテイク! 角田裕毅、冷静なライン取りで2台を抜き去ったシーン

「思った以上に苦戦しましたが、タイヤマネージメントには満足しています。ただ、プッシュしようと思った途端にタイヤがオーバーヒートしてしまい、スライドしてリアのコントロールを失ってしまいました」

「(第2戦の)サウジアラビアGPでは最初から中団でコンスタントに戦えるようにするために、もっと車を改良する必要があります。高速でのパフォーマンスで苦労しているので、サウジでは難しくなるかもしれませんが、チームも僕も、ポイントを獲得できるだけの速さを発揮できると、ポジティブに考えています」

 自身のSNSにも「最後惜しくもポイントに届きませんでしたがレースウィーク全体通して自分のパフォーマンスにはポジティブだったと思います。このまま突き詰め続けていきます!」と投稿した日本人ドライバーに対し、チームは「ポイントまであと少し」「素晴らしいパフォーマンス」「ポジティブな兆候」と賛辞を贈っている。

 アルファタウリのテクニカル・ディレクター、ジョディ・エッギントンは、「ユウキとニック(・デ・フリース/14位)は今夜、スタートからフィニッシュまで、素晴らしい仕事をしてくれた。彼らはタイヤをうまく管理し、チームに良いフィードバックを提供し、素晴しいパフォーマンスを発揮した。ユウキは最後までポイント圏内のポジションを争った」と、両ドライバーを称賛する。
 
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