専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

「決定率71%・12得点」の石川祐希が強豪ペルージャの司令塔を翻弄! 日本のスーパーエースが躍動もミラノはプレーオフ初戦を落とす

佳子S.バディアーリ

2023.03.20

チーム最多の12得点を挙げた石川。しかしチームはストレート負けを喫した。写真:佳子S.バディアーリ

チーム最多の12得点を挙げた石川。しかしチームはストレート負けを喫した。写真:佳子S.バディアーリ

 現地時間3月18日、バレーボールのイタリアリーグセリエAで2022-23シーズンのプレーオフ準々決勝第1戦が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがシル セーフティ・ペルージャとアウェーで対戦。セットカウント0-3(22-25、15-25、18-25)でストレート負けを喫し、黒星発進となった。

 3戦先勝(5試合制)したチームが4強入りを果たすプレーオフ準々決勝へミラノは8位で出場。レギュラーシーズンを全勝で終えた対戦相手の首位ペルージャは、コッパ・イタリアで準優勝に終わるも、スーペルコッパをすでに制して、欧州レベルのチャンピオンズ・リーグで準決勝進出を決めている強豪中の強豪だ。セリエAでは、2017-18シーズンの優勝以降、直近3シーズン(2019-20は新型コロナウィルス蔓延による途中閉幕のため、プレーオフ非開催)は全て準優勝に甘んじており、リーグ王座奪還は至上命令。今シーズンのベストメンバーでこの初戦に臨んだ。

 レギュラーシーズン2度の対戦でストレート負けを強いられたミラノは、手ごわい相手との再々戦へ前週の最終節で左脚負傷から復帰した石川を先発起用した。

 第1セット、ミラノは開始早々にアウトサイドヒッターのウクライナ代表オレフ・プロツニスキーのサーブで、被ブロック2本を含む4ブレークを許す。中盤が近づくと、石川の強烈なバックアタックでラリーを制し、反撃の狼煙を上げ猛攻に転じる。連続ブレークを成功させた後、鮮やかな攻撃でリードを奪取したのも石川だった。終盤には、チームがブレークを逃した直後にレセプションからレフトへ走り込み渾身のインナースパイクを叩き込む。しかし、ブロックの指先を狙った勝負の打球はタッチのないままラインを割ってしまい、間髪を容れずにギアを上げたペルージャに僅差でセットを先取された。
 
 第2セットは序盤に接戦を繰り広げた後、通算エース数のトップ20に4選手がランクインする相手のサーブに苦戦。そんな中、サイドから高い決定力を維持した石川が、クロス方向を閉めた相手の裏をかくブロックアウトや速さと角度が詰まった強打などで応戦する。巻き返したいミラノだったが、その後、ミスが重なりトーンダウン。石川がレフトからの強烈なクロスで最初のセットポイントを阻止して気を吐くが、開いた点差が重くのしかかり2セット目も奪われた。

 奮起したい第3セットだったが、第1セットと同様にプロツニスキーのサーブで開始から4連続失点。石川が相手リベロを吹き飛ばす豪快なバックアタックでサイドアウトを奪うも、レセプションのミスや攻め急いだセットが被ブロックに繋がるなどして追加点を献上する。オポジットのフランス代表ジャンパトリーのエースに続き、石川もバックアタックを決めて奮闘するが、2度目のマッチポイントを制したペルージャに敗れ黒星発進となった。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号