４年ぶりの日本開催となったフィギュアスケートの世界選手権は３日目を迎えた。女子シングルは24日、すべてが決まるフリースケーティングが行なわれる。

　日本女子初の連覇が懸かる坂本花織が朝の公式練習に登場した。本番の赤い衣装で臨んだ曲かけ練習では、持ち味のスピードあるパワフルなジャンプを次々と決めた。

　後半の得点源となる３回転フリップ＋３回転トウループ、２アクセル＋３回転トウループ＋２回転トウループを決め、本番に向けて順調な調整ぶりをアピールした。

　坂本と同じ中野園子コーチに師事する三原舞依も同じグループで公式練習に臨んだ。一つひとつのジャンプを丁寧に跳び、スピン、ステップなど氷の感触を確かめた。
  　昨年12月の全日本選手権では中野門下生の二人がハイレベルな演技を披露し、大いに女子シングルを盛り上げた。今大会でも坂本はショートで今シーズン世界最高得点の79.24点と80点に迫る圧巻の好スタート。一方の三原も自己ベストに迫る73.46点をマークし３位。表彰台を射程圏内に捉えている。

　世界のトップスケーターが集った最高峰の舞台でも中野チルドレンが席巻するのか。日本人のダブル表彰台なら、2018年に樋口新葉（２位）と宮原知子（３位）以来の快挙となる。女子シングルは17時20分から競技が開始され、三原は20時55分、坂本は最終滑走で21時11分に演技予定となっている。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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