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「赤旗の前には5位にいた」角田裕毅、悔しさの一方で今季初の入賞には満足! 専門サイトは「新たな輝かしいレース」

THE DIGEST編集部

2023.04.03

豪州GPで今季初のポイントを獲得したアルファタウリの角田。(C) Getty Images

 F1第3戦のオーストラリア・グランプリは4月2日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は10位入賞を飾り、今季初のポイント(1点)を獲得した。

 今季最高の12番手グリッドでレースをスタートした角田は、7周目の赤旗中断の後、一時は8番手まで浮上するも、レースペースが上がらずにライバルたちの追い抜きを許して14番手まで後退したが、終盤で再び赤旗中断を経てレースが再開すると、多重クラッシュが起こる中でうまくこれを切り抜けて5番手に浮上する。ところが、三たび赤旗中断となり、2度目の再開時の順位(リタイアしたドライバーを除く)である11番手に戻され、セーフティーカーに先導された状態でレースは終了した。

【動画】残り1周は追い抜き禁止! 角田が10位入賞
 これで3戦連続の11位フィニッシュかと思われたが、前述の多重クラッシュの原因を作ったとしてカルロス・サインツ(フェラーリ)がタイムペナルティを科されたことで、角田の順位は繰り上げられることとなり、今季初、そして昨季の第19戦アメリカGP(10位)以来のポイント獲得を果たし、ケビン・マグヌッセン(ハース)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)と並び、ドライバーズランキングで16位に浮上している。

 これまで、マクラーレンとともにノーポイントだったアルファタウリに初ポイントをもたらした角田だが、チームの公式サイトを通して、「今日のレースについては、複雑な気持ちです。シーズン初のポイントを獲得できたのは良かったですが、正直なところ、我々のペースを考えると、今日はポイントを獲得できるとは思っていませんでした」と本音を明かしながら、以下のように続けた。

「赤旗前はウォーミングアップ、そしてハードタイヤの最適化にどれだけ苦労したかを考えれば、可能な限りのパフォーマンスは引き出せたので、10位という結果を受け入れて、満足しなければなりません。ただ、(2度目の)レース再開時にはターン1で数台を追い抜いて5番手まで浮上したので、(3度目の赤旗で)この順位を失ったのは残念です。ポイント獲得はポジティブなことであり、今後のレースでさらに多く獲得できるよう、懸命に努力し続けます」
 
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