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「競技復帰してから大きな一歩」池江璃花子が6年ぶりの世界水泳代表切符を掴む!「自分を信じて泳ぎ切って嬉しい」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.04.04

100mバタフライを制した池江はガッツポーズで喜んだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

100mバタフライを制した池江はガッツポーズで喜んだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 池江璃花子が”気迫”のレースを見せた。

 4月4日、福岡で開催される世界水泳の日本代表選考会を兼ねた水泳の日本選手権が東京アクアティクスセンターで行なわれ、女子100mバタフライ決勝に出場した池江が57秒68で優勝。派遣標準記録(57秒92)を突破。個人種目では2017年のブタペスト大会以来、6年ぶりの世界水泳代表切符を獲得した。

 序盤はリードを許す展開だった。しかし、ゴール直前で3番手の位置だったが、一気にトップへ躍り出ると、最後は執念でタッチ。電光掲示板に表示された自身の名前の横にある順位を「1位」で確認すると、池江は水面を思い切り叩き、ガッツポーズした。

 優勝インタビューでは目を少し潤ませながら「今日のレースは勝てないと思って臨んだレースだったので、最後は自分を信じて泳ぎ切って嬉しい」と安堵した。「今日は勝っても負けても笑おうと決めていた」と話し、「この1種目で自信になった。勢いに乗っていきたい」と、残り4種目でも活躍を誓った。
 
 2019年2月に白血病を発症後、個人種目での日本代表入りは初めてとなる池江。「今の立ち位置では世界と戦えない」と語り、冷静に現状を見つめている。それでも「世界水泳内定は競技に復帰してから大きな一歩となった」と確かな手応えを掴む。

 世界のライバルたちが加速的に成長するなか、大一番で結果を残してきたヒロインは「ここからもう一段階ギアを上げていきたい」と、世界の強豪スイマーたちとの戦いへ決意を述べた。不屈のスイマーの第2章が、ここからスタートする。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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