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格闘技・プロレス

「天心と俺を比べるのは流石に可哀想」井上尚弥が那須川天心の期待を煽る世間に異論「素材は一流だから…」

THE DIGEST編集部

2023.04.09

世界一のボクサーとして声価を高めている井上。そんな偉才は鳴り物入りで飛び込んできた“ルーキー”への持論を語った。写真:田中研治

世界一のボクサーとして声価を高めている井上。そんな偉才は鳴り物入りで飛び込んできた“ルーキー”への持論を語った。写真:田中研治

 キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が、堂々のボクシングデビューを飾った。4月8日、有明アリーナで行なわれた日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦で3-0の判定勝ち(59-55、60-53、60-53)を収めた。

 キックボクシングで47戦全勝の戦績を残し、ボクサーに転向した那須川。米スポーツ専門局『ESPN』などで全米でも中継された異例のデビュー戦は、日本ランカーを相手に終始優勢の完勝。相手に反攻を許さない鮮やかなステップワークと手数の多さで、さすがのポテンシャルを見せつけた。

 脚光を集めたデビュー戦は、さまざまな反響を呼んだ。SNSでは「天心のパンチ」「那須川天心」がトレンド入りするなどファンの間で論争を巻き起こした。そうしたなかで、周囲の喧騒にクギを指すように持論を展開したのが、前世界バンタム級4団体統一王者である井上尚弥(大橋)だ。

 現在、スーパーバンタム級での挑戦を開始している井上。今年7月にはWBC&WBO統一王者スティーブン・フルトン(米国)との王座戦に挑む29歳の“怪物”は、那須川戦から一夜が明けた9日に自身のツイッターを更新し、次のようなメッセージを発信した。
 
「みんなさ、デビューしたばかりの天心と俺を比べるのは流石に可哀想だからやめーや。。素材は一流だからいつか戦える日が来るまで楽しみにしておる。そして俺も絶対に負けられない、、」(原文ママ)

 ボクシングでは、あくまで“新人”の那須川。ゆえに一部で起きた自身との比較は時期尚早ということなのだろう。ちなみに井上は試合中継がされた『Amazon Prime』に出演した際に「ボクシングの技術が非常に高い選手。テクニックや技術もそうなんですが、ここ一番でやってやるっていう気持ちが強いなと思う」と賛辞を送っていた。

 いま、大きな実力差が空いている。だが、将来的にマッチアップする日が来るかは興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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