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モータースポーツ

角田裕毅のレッドブル昇格の可能性に「何かが欠けている」と専門メディア指摘… 「現在は『素晴らしい』というより『まとも』」

THE DIGEST編集部

2023.04.21

第3戦の豪州GPで今季初のポイントを獲得した角田。ここから上昇気流に乗れるか。(C) Getty Images

第3戦の豪州GPで今季初のポイントを獲得した角田。ここから上昇気流に乗れるか。(C) Getty Images

 2023年のF1はここまで3戦を終えたが、アルファタウリの角田裕毅はパフォーマンスの低い「AT04」に苦しみながらも、ここまで健闘を見せている。

 開幕戦バーレーン・グランプリ、続くサウジアラビアGPでは、いずれも10位に肉迫しての11位フィニッシュ、オーストラリアGPでは同じく11位でチェッカーフラッグを受けるも、他車のタイムペナルティーによる繰り上げで、今季初のポイント獲得を果たした。
 
 過去2シーズンでは「速さはあるものの、一貫性に欠ける」という評価を下されてきた日本人ドライバーは今季、粘りと安定したドライビングを持続しながら、チャンスを逃さずにポジションを確実に上げていくレース運びについては、各国メディアが高い評価を下しており、ここまでネガティブな声はほとんど聞こえてこない。

 また、アルファタウリのフランツ・トスト代表が、角田の開幕2戦を「非常に力強いレース」と称賛し、「2024年もアルファタウリでドライブするべき」と去就についても言及して、さらには「2025年にはレッドブルに昇格する準備が整うだろう」とまで語ったことは、大きな話題となっている。

 これを受け、セルジオ・ペレスの2024年限りでの契約満了を待って、角田が王者マックス・フェルスタッペンの新たなチームメイトになるという展望について、各国メディアが関心を示しているなか、英国のF1専門サイト『PLANETF1』は「そのためには、まだ角田には何かが欠けているように感じられる」との見解を示した。

 同メディアは、角田のF1でのキャリアを振り返り、「これまでの2年間はさほど“壮観”ではなかったものの、2年目の彼は規律を身につけ、一貫した側面が生まれたことで、3年目を迎えるのに十分だった」と比較的ポジティブに評価し、「本当の勝負のシーズン」である今季ここまでの彼については、「より完全に近づき、信頼できるドライバーになったことは間違いない」と賛辞を贈っている。

 ただ同時に、「アルファタウリに苦戦の兆しが見られるなか、チームを中団争いに戻す任務を負っている」22歳のパフォーマンスや成績に対しては、「現在は『素晴らしい』というよりは、『まとも』という感じ」との印象を示し、「それではレッドブルでフェルスタッペンに対抗するチャンスはない」と厳しく指摘した。
 
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