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バレーボール

“元主将”の柳田将洋が2年ぶりの代表復帰を果たした理由。「リーダーシップ」に加え「最大の武器」に期待か

THE DIGEST編集部

2023.04.21

18、19年に主将を務めた柳田将洋が日本代表に復帰した。(C)Getty Images

18、19年に主将を務めた柳田将洋が日本代表に復帰した。(C)Getty Images

 バレーボールの国内シーズンは佳境を迎え、4月22日には女子、23日には男子のV1リーグの王者が決まる。

 10月から6か月に及んだシーズンの頂上決戦にも注目が集まるバレー界だが、Vリーグが終われば、いよいよ日本代表の国際大会が始まる。先立って今月7日には今季の男子バレー日本代表登録選手37名が発表された。

 昨季に続いて主将を務める石川祐希や、イタリアでフルシーズンを過ごした髙橋藍。さらには2年ぶりに日本復帰を果たした西田有志といった昨季の世界選手権でも主軸として戦った選手たちの名が並ぶなか、とりわけ注目を集めたのが石川、髙橋と同じアウトサイドヒッターで18、19年に日本代表主将を務めた柳田将洋の復帰だ。

 人気と期待の高さを裏付けるように、メンバー発表されるやいなや、SNSでも柳田の復帰を祝う声が多く見られた。では、東京五輪のメンバーから外れて2年が経った今、30歳のベテランには何が「期待」されているのか。

 メンバー発表と同日に行なわれた記者会見で、日本代表強化委員長の南部正司氏は、柳田復帰について問われ、「最強のチームをつくるうえでのバックアップ、若い選手たちを育成していきたいという意味でも柳田選手の経験、リーダーシップを発揮してほしいという思いで選出しました」と答えている。
 
 6月からネーションズリーグが始まり、9月30日からは来夏に迫るパリ・オリンピック出場をかけた予選が行なわれる。同予選は8チーム中2位に入らなければ、本大会の出場権がつかめないうえに、9日間で7試合を戦うハードスケジュールでもある。

 加えて、今年は8月にアジア選手権、9月にはアジア大会がそれぞれ開催されるため、日本代表を1つに限定するのではなく、AとBの2つに分けたチームを同時につくり、強化を進めて臨まなければならない。

 最大の目標はパリ・オリンピック出場権の獲得だが、その先も見据え、5年後のロサンゼルス・オリンピックでの活躍が期待される若手に国際経験を積ませるのも急務だ。そのため、パリ・オリンピック予選と同時期のアジア大会は若手主体のメンバーとなることも予想される。無論、アジア・オリンピック評議会が主催し、「アジアのオリンピック」と呼ばれる大会は経験のためだけでなく結果も求められる場でもある。
 
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