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バレーボール

“元主将”の柳田将洋が2年ぶりの代表復帰を果たした理由。「リーダーシップ」に加え「最大の武器」に期待か

THE DIGEST編集部

2023.04.21

 柳田も2014年に韓国の仁川で行なわれたアジア大会に出場し、翌年のワールドカップ、16年のオリンピック予選ではチームの主軸として活躍する選手へ成長を遂げた。当時の柳田と同様に大学生の選手も今年度は多く選出されており、伸び盛りの選手に経験を与えること。なおかつ世界を見据えたオリンピックと同規模の国際大会でどう戦うか。経験値の高い柳田の選出には、チームをまとめ、育ててほしいという首脳陣からの期待が含められている、と見て取れる。

 もちろんそれだけではない。プレーの面でも柳田には特筆すべき“武器”がある。サーブだ。

 現代バレーでは勝利のための最重要素と言われるように、サーブは不可欠なプレーであり、それでいかに主導権を握るかが勝敗を分けると言っても過言ではない。そして柳田はまさにそれを体現してきた選手であり、これまでも勝負を分ける重要な局面で何度もスーパーサーブを放ち、チームに勝利をもたらしてきた。
 
 バレーボールのなかで唯一、「個人プレー」とも言うべきサーブは、日々の練習、試合のなかでどれだけ高い意識を持って取り組んできたかの現れでもある。勝負所で攻めるスーパーサーブを打てるメンタル、技術、どちらを取っても柳田が磨き上げてきた賜物だ。

 アウトサイドヒッターは石川を筆頭に、海外経験も重ねた選手や、日本のVリーグで活躍する選手も多く、熾烈なポジション争いになるであろうことは想像に難くない。現段階では「若手選手をまとめるリーダーとして」活躍が求められてはいるが、その枠に留まらず、抜群のリーダーシップを持つ選手であるのも周知の通りだ。

 結果がすべて、実力主義の世界で自ら勝ち取り、ふたたび日本代表のユニフォームをまとい戦う柳田の姿が見たい。そう願う人々は多く、その期待に応えられる力を持っている。そんな彼の華麗な復活を心から楽しみにしたい。

構成●THE DIGEST編集部
 

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