格闘技・プロレス

「誰も知らないだろうけど」井上尚弥への“過小評価”に鉄腕タイソンが異論! フルトン戦は「アメージングな闘いになる」

THE DIGEST編集部

2023.04.23

5月の開催は延期になったものの、万全の状態でフルトン戦に向けて準備している井上(左)。そんな日本の天才に、鉄腕タイソンが賛辞を送った。(C)Getty Images、写真:田中研治

 数多の猛者たちをリングに沈めてきた剛腕は、当代屈指のハードパンチャーでもある日本の怪物に興味津々だ。
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 ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、来る7月25日に東京・有明アリーナでWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)との大一番を迎える。今年1月に同階級に上げたばかりの"初陣"ながら、いきなり王座戦を組まれた事実からも周囲の期待値の高さが窺い知れる。

 そんななかで日本ボクシング界が誇る"モンスター"の強さを訴えるのが、元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン氏(米国)だ。

 かつて「アイアン・マイク(鉄腕マイク)」の異名でライバルたちをなぎ倒してきた伝説の戦士は、現地4月21日にアメリカの名物ジャーナリストであるスティーブン・A・スミス氏がホストを務める米スポーツ専門局『ESPN』の番組「First Take」に出演。そこで「あなたが思う、相応しい評価を受けられていないボクサーは誰ですか?」と投げかけられた際に、「スティーブン・フルトンと戦う奴だ。日本人の男の、ね」と回答した。
 
 熟考の末に井上を挙げたタイソン氏。これにスミス氏が「私は彼の名前をどう発音すればいいのかわからないけど、誰のことについて話しているのかはわかる」と切り返すと、「イノウエだ。イノウエ!」と強調。そして、次のように説いた。

「あいつはかなり軽量級にいるから誰も知らないだろう。世間的にはあまり注目もされていない。だからこそ、俺はフルトンとの次の試合にワクワクしているんだ。間違いなくアメージングなファイトになる」

 24戦無敗を誇る井上について力説したタイソン氏。もっとも、彼は以前から"モンスター"を高く評価しているレジェンドの一人。自身のポッドキャスト番組「Hotboxin' with Mike Tyson」では「一見すると大したことがないんだけど、間違いなくマニー・パッキャオよりも上」と豪語していたほどだ。ゆえに今回の評価も当然ではある。

 とはいえ、タイソン氏からの評価は実に興味深い。現役時代に死地をくぐり抜け、リングで異彩を放った"カリスマ"からも堂々と賛辞を受ける井上がフルトンといかなる勝負を繰り広げるのか。楽しみは尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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