F１第５戦のマイアミ・グランプリが今週末に開幕するが、アルファタウリの角田裕毅がチームの公式サイトを通して、このアメリカでのレースへの意気込みを語っている。

　アゼルバイジャンGPでは、安定したドライビングでチャンスを逃さず、オーストラリアGPに続いての10位入賞を飾ってチームへまた新たに１ポイントをもたらした角田。土曜日のスプリントでは散々な結果に終わったものの、アップデートによって「AT04」が改善されたことなど、彼にとっても、チームにとっても、これまでにないポジティブな要素が見つかった一戦となった。

【動画】角田裕毅が鮮やかなオーバーテイク！ ヒュルケンベルクをパス 　チーム代表のフランツ・トストからも「ユウキは素晴らしい仕事をしてくれた。マクラーレン勢の間に割って入り、（ランド・）ノリスを追いながら、（オスカー・）ピアストリを抑え続けました。再び強力なパフォーマンスを見せてくれたユウキを、大いに称賛したい。この結果から、彼がレースごとに成長していることが分かる」と賛辞を贈られた角田は、以下のように先週末のレースを振り返るとともに、マイアミでのレースへの想いを語っている。

「バクーでの週末は少しばかり雑然としたものとなりました。それでも、非常にポジティブな思考でマイアミにやって来ました。車が本当に進化し、アップデートされているという兆候が感じられたからです。特に課題だった最高速度の向上は、本当に上手くいったと思います」

「アゼルバイジャンでは予選８番手だったので、10位でのポイント獲得は良かったものの、もっと良い成績を望んでいました。ただ、自分のドライビングのパフォーマンスや、スプリントが導入された週末の忙しいフォーマットの中でも様々な状況においてこれをコントロールできたことには満足しています」

「マイアミでは昨季予選Q３にも進出しましたし（９番手）、このコースは好きです。雰囲気は間違いなく特別で、ファンも熱狂的です。昨季のこの週末の記憶といえば、とても暑く、湿度が高く、体力的に厳しかったことです。それは予想外のことでしたが、今回はしっかり準備して臨みます。このコースについては、しっかりシミュレーターを行ないましたし、バクーに似たセクションが幾つかあるので、ペースに乗り、車の進化を続けられればと思います」