F１第５戦のマイアミ・グランプリは、５月６日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は、今季２度目となるQ１敗退を喫し、17番手に終わった。

【動画】角田は無念のQ１敗退…マイアミGP予選ハイライト 　フリー走行３回目（FP３）で20周を走行して全体16番手となる１分29秒179のベストタイムを計測した後に臨んだ予選Q１、角田のAT04は初日（FP１、FP２とも18番手）同様にペース不足に苦しみ、タイムは１分28秒429止まり。１分28秒325を計測したチームメイトのニック・デ・フリース（最終的に15番手）を、初めて下回ることとなった。

　予選後、角田はチームの公式サイトを通して「我々が望んでいた結果とは、明らかに異なりました。序盤からペースが得られず、とても苦しみました。中団争いはここ数レースを通じて厳しいですが、明日はまた状況も変わるので、ベストを尽くして結果がどうなるかを待ちます」と語り、さらに以下のように続けている。

「セットアップは色々と変えたものの、どれも機能していない印象でした。それでも、作業を進めながら、集中を持続する必要があります。車については、バランス自体は悪くなかったですが、グリップが乏しかったです。困難な状況にあること、ベストな予選ではなかったことを受け入れる必要があります。今夜全てのデータを見直し、明日のためのパフォーマンスを引き出せるようにしたいと思います」

　ペース不足に加え、アンダーステアの問題を解決できないまま早期敗退を喫した彼は、F１公式サイト『F1.com』のインタビューでは「今週末は最初からリズムが掴めずにおり、その原因を理解する必要があります。ウォールに少し接触しましたが、（予選タイムに）大きな違いはありませんでした」と、言葉少なに応えた。

　アルファタウリのマシン・パフォーマンス責任者、ギョーム・ドゥゾトゥは、「初日からニュータイヤのグリップ不足に苦しんでいるため、今日はセットアップを大きく変更し、空力面に集中することにしたが、FP３では両ドライバーともに、ソフトタイヤでのオープニングラップでパフォーマンスを発揮できなかった。その後、予選に向けて分析と微調整をさらに重ねた」と振り返り、角田については「３つのセクターいずれもまとめられず、僅差でQ２進出を逃し、フラストレーションが溜まった」と語っている。