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イモラでのF1は自然災害により中止が決定! 角田裕毅も現地の人々の安全を願う…代替開催は「難しい」と見解を示すメディアも

THE DIGEST編集部

2023.05.18

F1エミリア・ロマーニャGPが開催される予定だったイモラでは洪水に見舞われ、多くの被害が出ている。(C) Getty Images

 今週末、イタリア・イモラで開催予定だったF1第6戦のエミリア・ロマーニャ・グランプリが、同国北部を襲った大雨による混乱のため、中止となることが発表された。

 イタリアの副首相兼インフラ大臣のマッテオ・サルビーニ氏が、同地域内で死者数が増加する中、被害に遭った人々の救出活動に全力を尽くす姿勢を強調するとともに、週末のレースの延期を求めたのを、F1側が受けての決定である。サーキット「アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ」付近も、降り続いた雨により、すぐ横を流れるサンテルノ川が危険水位にまで達しており、関係者には避難指示が出されていた。

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 F1統括機関は、公式声明として「F1コミュニティは、エミリア・ロマーニャ地域で最近起きた出来事の影響を受けた人々や地域社会に、お見舞いを申し上げたい。また、困っている人々を助けるために全力を尽くしている、救急サービスの尽力に敬意を表したい」と綴り、以下のように続けている。

「F1、FIA会長、関係大臣を含む管轄当局、イタリア自動車クラブ会長、エミリア・ロマーニャ州知事、イモラ市長、プロモーターとの間の協議を経て、イモラでのグランプリウィークエンドは続行しないことを決定した」

「この決定は、ファン、チーム、スタッフにとって、安全にイベントを開催することが不可能であるために下されたが、地域の町が直面している状況を考慮すると、これは正しく責任ある行動である。この困難な時期に、地方自治体や救急サービスにこれ以上の負担をかけることは適切でない」

 なお、これが「中止」なのか「延期」なのかは現時点で明らかにされていないが、オランダのF1専門サイト『RN365』は「代替レースの日程については検討されることになるが、年内のスケジュールが詰まっていることを考えると難しいだろう」との見解を示している。

「ホームレース」とも言えるイモラでの週末に向けて準備を進めていたスクーデリア・アルファタウリは、「過去数時間にわたって、ファエンツァ(チームの本拠地)を含むエミリア・ロマーニャ地域全体で発生している洪水と大雨により、多大な被害が生じていることを懸念している。チームのファクトリーは現時点で影響を受けておらず、スタッフとその家族の安全を確保するためにあらゆることが行なわれている(後略)」との声明を発した。
 
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角田裕毅も現地の安全を願うメッセージ