陸上大会「セイコーゴールデングランプリ」が5月21日に神奈川・日産スタジアムで開催される。大会の目玉は、オレゴン世界選手権・金メダリストのフレッド・カーリー(米国)が参戦する男子100メートルだ。開幕を翌日に控えた土曜日、"現役人類最速の男"カーリー、栁田大輝(東洋大学)、坂井隆一郎(大阪ガス)の3選手が会見に出席し、意気込みを語った。
世界王者は「速いレースを期待してください」と自信をみなぎらせ、「コーチの指導のもと、すべてのトレーニングセッションは順調に進んでおり、明日のレースに向けて、しっかり準備はできている」と好調をアピールした。
一方、「関東インカレ(5月11~14日)が終わって疲れがあったので、出るかどうか迷った」と明かした栁田は、「自分の意志で出ると決めたからには、疲労がどうとかは、ただの言い訳にしかならない。やれることやってベストな走りをしたい」と腹をくくる。
そんな彼にとって同大会は思い出深い。3年前、当時高校2年だった栁田はドリームレーンで出場すると多田修平や小池祐貴(ともに住友電工)ら格上に先着し、一躍注目を集めたのだ。
「陸上競技が本当に好きで、もっと速く走りたいという一心で3年間やってきた」と振り返った栁田は、「こうして世界を代表するスプリンターと肩を並べてこの場に立てるのは、自分が頑張ってきたことが成果として現れているのかなと思います」と語り、世界一のスプリンターと同じ舞台に立てることを率直に喜んだ。
10秒02の自己ベストを持つ坂井は、「冬季はスタート練習と、最大スピードを上げる練習をしてきた。風もありますが、しっかりコンディションが揃えば、9秒台を出せる状態だと思っています」と、今夏開催のブダベスト世界選手権の標準記録(10秒00)を視野に入れる。
さらに「僕の武器はスタート」と語る坂井は、「去年の世界陸上の準決勝では(カーリー選手と)一緒に走らせていただいた。自分が思い描いていたよりも早く追いつかれ、抜かれてしまったのを鮮明に覚えている」と苦い想い出を振り返る。そして「今回のレースでは、どこまで食らいついていけるか分からないですけど、なるべく大きな差をつけて、維持できるようにレースに挑みたい」と力を込めた。
同大会に懸ける想いは違えど、好パフォーマンスを誓う3選手。男子100メートル予選は15時5分、決勝は16時45分開始だ。
取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)
世界王者は「速いレースを期待してください」と自信をみなぎらせ、「コーチの指導のもと、すべてのトレーニングセッションは順調に進んでおり、明日のレースに向けて、しっかり準備はできている」と好調をアピールした。
一方、「関東インカレ(5月11~14日)が終わって疲れがあったので、出るかどうか迷った」と明かした栁田は、「自分の意志で出ると決めたからには、疲労がどうとかは、ただの言い訳にしかならない。やれることやってベストな走りをしたい」と腹をくくる。
そんな彼にとって同大会は思い出深い。3年前、当時高校2年だった栁田はドリームレーンで出場すると多田修平や小池祐貴(ともに住友電工)ら格上に先着し、一躍注目を集めたのだ。
「陸上競技が本当に好きで、もっと速く走りたいという一心で3年間やってきた」と振り返った栁田は、「こうして世界を代表するスプリンターと肩を並べてこの場に立てるのは、自分が頑張ってきたことが成果として現れているのかなと思います」と語り、世界一のスプリンターと同じ舞台に立てることを率直に喜んだ。
10秒02の自己ベストを持つ坂井は、「冬季はスタート練習と、最大スピードを上げる練習をしてきた。風もありますが、しっかりコンディションが揃えば、9秒台を出せる状態だと思っています」と、今夏開催のブダベスト世界選手権の標準記録(10秒00)を視野に入れる。
さらに「僕の武器はスタート」と語る坂井は、「去年の世界陸上の準決勝では(カーリー選手と)一緒に走らせていただいた。自分が思い描いていたよりも早く追いつかれ、抜かれてしまったのを鮮明に覚えている」と苦い想い出を振り返る。そして「今回のレースでは、どこまで食らいついていけるか分からないですけど、なるべく大きな差をつけて、維持できるようにレースに挑みたい」と力を込めた。
同大会に懸ける想いは違えど、好パフォーマンスを誓う3選手。男子100メートル予選は15時5分、決勝は16時45分開始だ。
取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)