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「世界のメダルレベルに到達!」男子110mHで日本新Vの泉谷駿介に指揮官も好感触!「確実に力を付けている」【日本選手権】

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.06.05

前半出遅れながらも、中盤以降でライバルとの差を広げた泉谷。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 6月4日、陸上の日本選手権・男子110メートル障害決勝が行なわれ、泉谷駿介(住友電工)が13秒04の日本新記録をマークした。2位の高山峻野(ゼンリン)を0.26秒引き離し、見事3連覇を達成。これには大阪・ヤンマースタジアム長居に集結した観客もドッと沸いた。

【PHOTO】日本選手権で2年ぶり日本新の13秒04!110mHで世界陸上内定の泉谷駿介を特集!

 前半は隣のレーンを走る高山にリードを奪われる展開だった。だが落ち着き払う23歳は、中盤以降でぐんぐんと加速。障害を感じさせない速さで突き進むとそのまま優勝を決め、今夏開催されるブダペスト世界選手権の代表切符を手にした。

 2週間前のセイコーゴールデングランプリで13秒07と好タイムを叩き出していたが、それをも上回り、勢いが止まらない泉谷。「12秒出したかったなっていう気持ちは正直ありました」と本音を漏らすも、13秒0台を2本出したことは「自信には繋がっています」と力強くコメントした。
 
 そんな泉谷は「前半高山さんに思ったより(差を)開けられたので、ちょっと焦りました。そのなかで自分の持ち味を出す走りができたのが大きい」とレースを振り返り、今後の目標を語った。

「6月末に海外転戦を控えている。そこで結果を出して世界選手権に繋がるレースができればいいなと思います」

 日本陸上競技連盟の強化委員長であり、泉谷を指導する山崎一彦氏も彼のパフォーマンスに目を細める。

「泉谷選手は世界のメダルレベルに到達したような記録を出すことができました。ゴールデングランプリに続いての好記録で、確実に力を付けていると思っています」

 練習の成果が実らせ、本人、コーチともに確かな手応えを得たようだ。破竹の勢いを8月の世界選手権に持ち込み、同種目・日本人初のメダル獲得なるかに注目が集まる。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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