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バレーボール

「なんてこった!」日本代表、強豪トルコとの激闘を制す!海外解説者も驚きの展開に「何が起きているんだ」【女子バレーVNL】

佳子S.バディアーリ

2023.06.29

25得点を挙げた古賀。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

25得点を挙げた古賀。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 現地6月28日、タイ・バンコクで開催中の国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する女子の『ネーションズリーグ(VNL)』予選ラウンド3週目でプール6の第1戦が行なわれ、世界ランク7位の日本代表は、同6位のトルコ代表と対戦。セットカウント3‐2(25-23、25-23、21-25、16-25、15-9)でフルセットマッチを制し、決勝ラウンド進出へ向け、予選最終週を白星発進した。

【動画】5年ぶりに代表復帰の長岡のプレーを振り返る

 日本代表は開幕3連勝の後、中国、セルビアとドイツに黒星を喫するも、2週目最終戦で東京五輪金メダリストの米国をフルセットの末に下して5勝3敗で予選7位。この日の相手は、6勝2敗で4位のトルコだ。昨年の世界選手権でセルビア代表を優勝へ導いたダニエル・サンタレッリ監督が今年から指揮を執る。2021年にトルコ国籍を取得したキューバ出身のアウトサイドヒッター(OH)メリッサ・バルガスが、2年の待機期間を満了し今大会で代表デビュー。2週目終了時の個人ランキング3部門(得点、アタックとエース)で上位入りする活躍を見せ注目を集めているが、この3週目は登録外。他のメンバーは、オポジット(OP)エブラル・カラクルトやミドルブロッカー(MB)の主将エダ・エムデムら、日本が1-3で敗れた前回大会とほぼ同じ顔ぶれが並ぶ。

 9月16日に幕を開けるパリ五輪予選でも対戦する難敵との一戦へ、日本の布陣はOHが主将・古賀紗理那と石川真佑、セッターに松井珠己、MBには山田二千華、初先発のMB宮部藍梨とリベロの福留慧美。2度にわたる膝の大けがを乗り越え2年ぶりに代表復帰を果たしたOP長岡望悠が、2018年世界選手権以来となる国際大会で開始からコートに立った。
 
 日本は追いかける展開の第1セット序盤を、好守を続けながら古賀と石川の攻撃、長岡の代表戦5年ぶりの得点や宮部のブロックで僅差のまま乗り切る。迎えた中盤、石川がエース1本を含む攻めのサーブで相手守備を崩して山田のダイレクト弾とブロックを演出。5連続ブレークで逆転に成功する。終盤、身長197cmのカラクルトの打球をその差23cmの石川がブロックで阻止するなどして追加点。3度目のセットポイントを古賀のレフト弾でものにして試合を先行した。

 第2セット、日本は幾度となく流れを掴みかけるが、その度にミスが出て接戦のまま後半へ突入する。レセプションの乱れを長岡がバックアタックで救い15‐15。ネット際の混戦で山田のパンケーキから古賀が押し込み逆転する。松井にもブロックが飛び出すなど順調に得点を重ねて20-16。終盤に連続失点があるも、相手の誤打で迎えたセットポイントで、長岡の渾身のディグを福留がつなぎ、古賀がオーバーで押し込んで2セットを先取した。
 
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