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バレーボール

東京五輪4位の韓国女子バレーが泥沼“25連敗”。世代交代で弱体化したチームに母国メディアが嘆き「希望が見えない」

THE DIGEST編集部

2023.06.30

まさかの25連敗を喫した韓国女子バレー。復活の兆しがなかなか見えない。(C)Getty Images

まさかの25連敗を喫した韓国女子バレー。復活の兆しがなかなか見えない。(C)Getty Images

 韓国女子バレーが歴史的大敗を喫し、母国メディアの嘆きが止まらない。

 現在、バレーボールの国際試合『ネーションズリーグ』予選ラウンド最終週が行なわれている。韓国はここまで10戦して、未だ白星を飾れてない。残るは中国とポーランドとの2試合だ。

 2021年東京五輪では4強入りした韓国だが、「女帝」とも呼ばれたキム・ヨンギョンをはじめ、セッターのキム・スジ、さらにヤン・ヒョジンなどベテラン勢が、相次いで国際舞台から身を引いた。

 監督にはセサル・エルナンデス・ゴンザレス氏が就任するなど体制を大きく変え、パリ五輪へ向けて再出発したものの、ライバルに手も足も出ない状況が続いている。昨年の同大会では12連敗。さらに2021年の3連敗を含めれば、実に25連敗を記録。言うまでもなく、今大会は最下位に甘んじている。
 
 この屈辱の事態に母国通信社『News1』は、「空中分解したチームは、対処能力が欠如している。セサル政権に希望が見えない」と嘆いたうえで、「他チームに比べ技術面、さらにフィジカル面でも劣る。勝つためには攻撃と守備力の向上が不可欠だ」と指摘した。

 さらに同国メディア『ISPLUS』は、「25連敗にもかかわらず、監督は鼻歌を歌い危機感を持っていなかった」と伝えている。試合後の会見でセサルは「ありがとうございます」と締めた直後に鼻歌が交じっていたという。「皆を不快にさせるメロディーではなかった」と断ったメディアだが、「雰囲気を和ませようとしたようだが、25連敗中という嫌なムードで歌う鼻歌はどこか自己満足的だった」と皮肉っている。

 世代交代により歯車が大きく狂った韓国バレー。復活への道は困難を極めているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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