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バレーボール

日本代表、世界2位のイタリアに1-3で敗れる。元伊代表が注目した「日本の新戦力」とは?【女子バレーVNL】

佳子S.バディアーリ

2023.07.03

予選ラウンド最終戦でイタリア代表に敗れた火の鳥NIPPON。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

予選ラウンド最終戦でイタリア代表に敗れた火の鳥NIPPON。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 現地7月2日、タイ・バンコクで開催中の国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する女子の『ネーションズリーグ(VNL)』で、予選ラウンド3週目のプール6第4戦が行なわれた。世界ランク7位の日本代表は、同2位のイタリア代表と対戦。セットカウント1-3(23-25、23-25、25-17、22-25)で敗れ、決勝ラウンドを控えた最終戦で白星を飾ることはできなかった。

【動画】日本の新戦力!チーム最多の16得点を挙げた宮部のプレー

 前日にタイをストレートで退けて、見事に決勝ラウンドへの切符をつかんだ日本代表。この日の対戦相手は、同じく予選突破を決めたイタリアだ。優勝を果たした前回大会で最優秀選手賞に輝いたオポジット(OP)パオラ・エゴヌが不在の今大会は、1週目に3連敗を喫して世界ランクを大きく下げたが、徐々に調子を上げて開幕時の2位へ戻している。

 アウトサイドヒッター(OH)の主将ミリアム・シーラが、足底部の肉離れでこの3週目を欠場するなか、ベテランOH陣とともに若手OPシルビア・ウワカロールが活躍。威力のあるアタックに加え、身長180cmながら持ち前の身体能力を生かしたブロックにも定評がある。チーム全体では、直近すべての3試合でエース5本以上を記録。特に好調なブロックは、2週目以降の7試合で二桁をマークしている。

 日本は、OHが主将の古賀紗理那と井上愛里沙、OP長岡望悠、セッター関菜々巳とリベロ福留慧美、ミドルブロッカー(MB)に山田二千華とOH登録の宮部藍梨を起用して、2022年世界選手権銅メダリストに挑んだ。
 
 第1セットで、日本は関、古賀、宮部のサーブで立ち上がりからいきなり5点のリード。しかし、ここのところ不安定なレセプションが足かせとなり、連続ブレークを許して中盤に逆転される。宮部の奮闘や古賀のエース、相手のミスにも助けられ終盤を前にリードを奪い返すが、速い攻撃を意識したトスがフィットせず決定機を逃してギアを上げ切れない。井上を林琴奈に替えて終盤に臨むものの、ウワカロールのサーブでレセプションに苦戦して19-19から4失点。リリーフサーバーのOH石川真佑がエース、古賀もブロックを決めて粘るも届かず、セットを落とした。

 第2セット、エース1本を含む井上のサーブで序盤の劣勢を覆し、MB勢の連続得点でリードを4点に広げる。終盤までリードを保った日本だったが、1セット目に続きレセプションの乱れから逆転され、2セット目も譲り渡した。
 
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