その他

環境活動家の妨害で2→4位転落。接触を避けたイタリア選手が悔しさ露わ「何が起きたのか分からなかった」【陸上DL】

THE DIGEST編集部

2023.07.04

東京五輪8位入賞の実力者シビリオは、トラックにいる女性を避けるため2つ順位を落とした。(C)Getty Images

 現地7月2日に行なわれた陸上の『ダイヤモンドリーグ(DL)』第7戦ストックホルム大会の男子400メートル障害に出場した東京五輪8位入賞のアレッサンドロ・シビリオ(イタリア)。ラスト30メートル辺りまで2位につけていたものの、環境活動家による妨害を受け、4位に転落するアクシデントが起きた。

【動画】危なすぎる!環境活動家が陸上レースで抗議活動する様子

 3人の女性がレース中にトラックに侵入し、ゴールから10メートルほど手前で「泥炭採掘禁止」と書かれた横断幕を掲げ抗議。先頭を走っていた東京五輪王者のカールステン・ワーホルム(ノルウェー)は8レーンのため、影響を受けずにゴールしたものの、5レーンを走行していたシビリオは、女性との接触を避けたためスピードを緩めた。その間に2人に交わされ、自己ベストより1秒以上遅い49秒11でフィニッシュとなった。

 朝から雨も降り、気温16度と肌寒いなかでのレースだった。シビリオは「何が起きたのか正確には分からなかった。コンディションが悪く、序盤からあまりいいレースは出来ていなかったけど、ゴール付近では怪我を避けるため、歩く感じでのフィニッシュだった」とレース後にイタリア国営放送『Rai Sport』で語ったうえで、「1メートルほど直前に気づいた。もう少し華やかなフィニッシュの予定だったんだけど...」と振り返る。
 
 そして「今日は速いタイムを出すのに適していなかったのかもしれない」と皮肉交じりに口にした彼は、「ダイヤモンドリーグはコース上に人がいるのではなく、花火が上がることを期待していた。人生何が起こるか分からないし、予期せぬ事態に気づかないといけないことも知っている」と悔やんだ。

 現在、欧州では環境保護団体が美術館やスポーツイベントなどでの抗議活動が過激化。様々な場所で事件が相次いでいる。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】陸上大会で環境活動家がレース妨害! 横断幕を掲げ抗議する"危険行為"に五輪王者が激怒!「どんな理由があれ間違っている」

【関連記事】「妖怪泣き散らかし女爆誕!」順位誤表示に号泣した福部真子が"面白すぎる投稿"で想いを吐露!パリ五輪に向けて「切り替えの早さピカイチ」

【関連記事】女子100m障害で"順位誤表示"のアクシデント。陸連は「判定中の記録が大型映像に出力されてしまった」と説明
 
NEXT
PAGE
【動画】危なすぎる!環境活動家が陸上レースで抗議活動する様子