7月30日、さいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN.2 powered by U-NEXT』に向けたイベントが９日、東京・六本木ヒルズアリーナで行なわれ、ヴガール・ケラモフと対戦する朝倉未来が公開練習を披露した。

　都心に特設された四角いリングで、朝倉は大一番に向けて軽快な動きを見せた。「軽くやりますね」と前置きし、１分２ラウンドのミット打ちを会場に詰めかけた観客の前で特別に公開。左の飛び膝蹴り、左右のジャブ、左ストレートなどミットに鋭く「バチン」という生音が会場に響き渡った。

　公開練習を終えると、観客から盛大な拍手が送られた朝倉。練習前には、榊原信行CEOからケラモフ戦が現在空位となっている「RIZINフェザー級タイトルマッチ」に変更されたが、日本人ファイターは「ぶっちゃけ、どっちでもいい」とまったく気にせず、「今回勝って、クレベルと戦って俺が勝つのが目標なので、ただついてきたって感じです」とクールに語った。
  　６月24日に行なわれた『RIZIN.43』のクレベルVS鈴木千裕戦の感想を聞かれると「予想通りの試合だった。クレベルが強すぎるとも、鈴木くんが弱すぎるとも思わなかった」と振り返りつつ、クレベルの計量失敗については「ダメなことはダメだけど、夏の水抜きの厳しさも知ってるので、同情的な気持ちもある」と減量の苦しさに思いを寄せた。

　３週間後に迫った決戦に向けては、「緊張感のある試合になると思う。ひとつのミスで決まるので」と警戒を示すが、一切の慢心はない。最後はファンに向かって「必ず俺が勝ちます。楽しみにしてください」と力強く語った朝倉。日本人ファイターの視線の先には、しっかりとチャンピオンベルトを巻くイメージができている。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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