専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

角田裕毅、英国GP予選17番手で悔しさを滲ませるも「改善の余地あり」と反省。決勝巻き返しへ「やれることは何でもやる!」

THE DIGEST編集部

2023.07.09

角田は英国GP予選で17番手に。決勝での巻き返しを期す。(C) Getty Images

角田は英国GP予選で17番手に。決勝での巻き返しを期す。(C) Getty Images

 F1第10戦のイギリス・グランプリ(GP)は現地7月8日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は3戦連続でQ1敗退を喫し、17番手に終わった。決勝はヴァルテリ・ボッタス(アルファロメロ)の失格処分もあって、繰り上がりで16番グリッドからスタートする。

 初日は大幅なアップデートを施したものの、角田のラップタイムにはその効果が表われなかったが、フリー走行3回目(FP3)では21周回でベストタイム1分28秒337と全体10番手につけるなど、改善ぶりが感じられた。

 しかし、いわゆるブリティッシュウェザーによる難しいコンディションの中で迎えた予選Q1、日本人ドライバーは一時10番手のタイムを計測するも、赤旗中断が明けると最終アタックで出したタイムは次々にライバルたちに上回られ、ついにノックアウトゾーンにまで落ちてしまった。

 今季5回目のQ1敗退、そして予選ではワーストタイの結果に終わった後、角田はチームの公式サイトを通して、「またしても、Q2まであとわずかというところで届かずに終わり、悔しいし、残念です。ただ、自分のパフォーマンスには満足しています」と心情を明かすとともに、以下のように続けている。

「トラックエボリューションが高く、最終的には完全なドライコンディションになりましたが、チームは戦力的に良い仕事をしたと思います。新しいアップグレードでさまざまなことを試し、昨日に比べて車のフィーリングは良くなりました。特に低速コーナーでは、必要なところでのサポートが増し、高速コーナーでは狙い通りに旋回できるようになったと感じます」
 
 角田は「まだ改善の余地はある」と反省するも、「車の挙動をさらに理解しようと努めています。明日(決勝)は自分自身をリセットし、車から最大限のパフォーマンスを引き出し、可能な限り上位でフィニッシュするために、やれることは何でもやります」と巻き返しを誓った。

 また、予選後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューで角田は、「他のドライバーは、ドライ路面に上手く適応できていました。僕らはQ2進出を目指しており、その可能性はあっただけに残念でした。僅差だったこともあって悔しいですが、仕方がありません」と語るなか、ポジティブな面に『AT04』の改善ぶりを認めている。

 アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エッギントンは「チーム、ドライバーともにすべてが正しい道を進んでいた」としながらも、「赤旗によって混乱が生じ、残念ながら最後の走行は十分ではなかった。悔しいことに、ユウキ・ツノダはQ2進出まであと一歩のところだったが、ターン16での進入時のブレーキングでスナップし、少しタイムロスしてしまった」と振り返った。

 各国専門メディアの報道も、アルファタウリの走りに対して厳しい評価が下している。ブラジルのF1専門サイト『F1 MANIA』は「シルバーストンでの予選は、アルファタウリにとって残念な結果になった」と強調。フランスのモータースポーツ専門サイト『Motorsport.NEXTGEN-AUTO.com』は「アルファタウリは失速。ツノダは少なくともQ2には進出できると考えていた予選後、失望を隠すことができなかった」と、それぞれ辛口に論じている。

 日本人ドライバーの奮起を含め、決勝はチームの底力が試されることになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】角田裕毅も出場!白熱の英GP予選をチェック

【PHOTO】各チームニューマシンを発表!2023年シーズンを戦うF1全チームの新車を一挙紹介!

【PHOTO】歴代の名車がずらり!!F1世界選手権で成功を収めたマシンを一挙に紹介!!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号