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モータースポーツ

「今季最悪のパフォーマンス」の評価も…英国GPの角田裕毅へ各国メディアからは“同情”の声。レース採点は軒並み及第点に

THE DIGEST編集部

2023.07.12

英国GPは16位に終わった角田。(C) Getty Images

英国GPは16位に終わった角田。(C) Getty Images

 F1第11戦のイギリス・グランプリ、アルファタウリの角田裕毅は16位で決勝レースを終えることとなった。

 チームの大幅なアップデートにより、AT04のパフォーマンス向上が期待されたものの、残念ながら結果には結びつかず、序盤のライバルだったマクラーレンやウィリアムズが飛躍を遂げる傍らで、予選は3戦連続のQ1敗退、決勝も1周目こそポジションを上げたものの、その後はペース不足に苦しむこととなり、スタート時と同じ順位でチェッカーフラッグを受けた。
 
 シーズン序盤の「定位置」とも言えた11番手すら、ここ数レースは手が届きづらい状況となっている中、それでも角田が可能な限りのことをやり切っていることは窺え、彼に対する各国メディアの評価は低くはない。英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は10点満点の採点で及第点となる「6」を与え、「角田はシルバーストンでアルファタウリをリードしたが、ポイント獲得には至らなかった」と寸評を綴っている。

 同国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は「5」止まりだが、「シルバーストンでの週末を通して、ずっとライバルたちの後塵を拝し続けていたことを考えると、レースの大部分で彼らがどのようなパフォーマンスを見せたかを十分に理解するのは困難だった。それでも、角田はこの日、チーム内の直接対決を制するため、やるべきことをやった。しかしそれは彼らにとって、早く忘れたい出来事だろう」と、車の性能不足を強調した。

 同採点とした『TOTAL MOTORSPORT』も、チームとして進化できていない状況を「アルファタウリの新しいアップデートからは全く進歩が感じられず、角田にとってポイント獲得は現実ではなく幻想となり、もどかしい週末を過ごすことになった」と表現し、日本人ドライバーに対しては同情すら示している。

『MOTORSPORT WEEK』も「アルファタウリはシルバーストンでアップグレードを施したが、角田の金曜日の最初の印象は、週末に向けての懸念材料となった。そしてそれは現実となり、決勝でもトップ10を脅かすことはなかった」と同じ論調で、こちらは採点を「6」とした。

 同国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』の採点は「5.5」で、「角田にとっては残念な週末となった。ポイント獲得への挑戦を後押しするような“魔法”を、彼の車はもたらしてくれなかった。このドライバーのパフォーマンスは平凡なものになりつつあるが、車もこれに一役買ってしまっていると言っても過言ではない」と、やはり遅い車に足を引っ張られている状況であることを伝えている。
 
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