格闘技・プロレス

元健介オフィス対決、中嶋勝彦の激勝も敗れた宮原健斗は再戦を熱望「果たして次があるのかはプロレスファン次第だ」

どら増田

2023.07.17

元健介オフィス対決となった中嶋(右)と宮原(左)の一戦は前者に軍配。写真:NOAH

 超満員の後楽園ホールが10年ぶりのシングル対決に大熱狂だ。

 プロレスリング・ノアは『NOAH One Night Dream』7.15東京・後楽園ホール大会を開催した。メインイベントでは、中嶋勝彦と全日本プロレスの宮原健斗による10年ぶりのシングル対決が実現。2人は元プロレスラー佐々木健介氏の愛弟子で、健介オフィスからダイヤモンドリングで行動をともにしている。健介氏が引退後は、先輩の勝彦がノアを、後輩の宮原は全日本をそれぞれ主戦場に選び、それぞれ所属選手になっている。このドリームマッチ実現のインパクトは強く、チケットは前売り段階で全席完売の大盛況。トレンド入りも果たしている。
 
 この10年間で2人のファイトスタイルは大きく変わった。入場では宮原が健斗コールを煽りまくり、まるで全日本の会場のような雰囲気を作り出す。一方の勝彦は笑みを浮かべながら余裕ある表情で入場。ゴングが鳴り、しばらく動かなかった2人だが、最初のロックアップで激しくぶつかり合うと、そこからはお互いの"今"を探り合う。中盤からは勝彦の打撃が面白いように決まり、宮原がとにかく受けまくるという展開だったが、終盤につれて宮原も打撃で対抗し、2人は命を削るような激しい打ち合いに発展。しかし最後は勝彦の張り手がエグい角度で決まり、蹴りを連発すると「健斗ー」と叫んでからヴァーティカルスパイクが決まりカウント3。先輩の勝彦が意地を見せつけた形となった。

 試合後、宮原を抱き起こした勝彦だったが、宮原が突き飛ばして、再び激しくやり合った2人。勝彦はバックステージへ引き下がる宮原に向かって「健斗!最高なレスラーになったな。でもな健斗、俺はまだ譲れねぇよ」と話しかけると、宮原は勝彦を睨みつけてからバックステージへ。宮原は「久しぶりに中嶋勝彦の肌に触れたよ。結果は俺の負けだ。今、この人類の中で一番借りを作りたくない男に借りを作っちまったよ。何も言い訳は出来ねぇ」と敗戦を認めた上で「まあ『One Night Dream』だか『TAKE THE DREAM』(健介氏のテーマ曲)だか知らねぇけどな。今日限りで終わるのか、果たして次があるのかはプロレスファン次第だ。俺はいつでも借りを返す準備を整えておくよ…中嶋勝彦!」と再戦を熱望。勝彦も「プロレスは何が起こるかわからない」と話しており、ファンの声が再戦を後押しすることになりそうだ。

◆プロレスリング・ノア◆
『NOAH One Night Dream』
2023年7月15日
東京・後楽園ホール
観衆 1515人(札止め)
▼スペシャルシングルマッチ(時間無制限1本勝負)
○中嶋勝彦(34分12秒 片エビ固め)宮原健斗●
※ヴァーティカルスパイク

文⚫︎どら増田
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