世界女王が成し遂げた貫録の2大会連続2冠に万雷の喝采が送られている。
水泳の世界一決定戦「世界水泳」6日目は、アーティスティックスイミング(AS)女子ソロフリールーティン(FR)決勝が行なわれ、大会連覇を狙う乾友紀子が254.6062点で優勝し、テクニカルルーティン(TR)との2種目で金メダルを獲得。2大会連続2冠は2009、11年大会のナタリア・イシェンコ(ロシア)に続く史上2人目の快挙となった。
TRを圧倒的な差で勝った女王は、FRでも世界女王の名に恥じない見事な演技を披露した。決勝では『大蛇(おろち)』をテーマにした雄大な曲に乗って高得点を叩き出し、2位に約25点差をつける完勝劇。しかも、今大会からルール改正により有力選手が技の成功が認定されずに最低評価となるベースマーク(BM)を多発するなか、乾はTRを含め予選、決勝と4度の演技で技が認定されないBMは一度も付かなかった。
高い技術だけではない。東京五輪後にチームのヘッドコーチを退任して乾の専属コーチとなった井村雅代氏と二人三脚で練習に励み、指先から足先、顔の表情まで意識した芸術性でも海外の若い選手を圧倒した。結果、今大会ソロ種目にエントリーした選手のなかで、最年長の32歳が熟練のテクニックと妖艶な舞で、2年連続ソロ2冠の大偉業を掴み取った。
乾の2大会連続金メダルは、当然海外メディアからも熱い視線が注がれている。イタリアのスポーツメディア『Vita Sportiva』はソロFRの映像を引用しながら「ユキコ・イヌイは期待されていたし、期待に応えてみせた。彼女は、この映像に代表されるような気品溢れる落ち着いた動きで、テクニカルな成功を繰り返し、金メダルを獲得したのだ!」と貫録ある女王の演技に賛辞を送っている。
他にも、ポルトガルのスポーツ放送局『Sportv』は得点発表直後、乾と井村コーチが喜びを爆発させ抱き合っている写真を共有すると、「ユキコ・イヌイはなんて驚異的なんだ!」と感嘆の声を漏らし、米スポーツ専門チャンネル『ESPN』のダニエル・ピローニ記者は「イヌイがソロFRで優勝した。福岡の世界水泳でフリーとテクニカルのダブルを達成したアーティスティックスイマーとなった!」と世界女王の底力に感服した。
集大成と位置づけた自国開催での世界水泳を、これ以上ない最高の結果で終えた乾。表彰台の真ん中で君が代が流れると、女王の瞳から涙がこぼれ落ちた。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】乾友紀子が2大会連続ソロ2冠の偉業!
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水泳の世界一決定戦「世界水泳」6日目は、アーティスティックスイミング(AS)女子ソロフリールーティン(FR)決勝が行なわれ、大会連覇を狙う乾友紀子が254.6062点で優勝し、テクニカルルーティン(TR)との2種目で金メダルを獲得。2大会連続2冠は2009、11年大会のナタリア・イシェンコ(ロシア)に続く史上2人目の快挙となった。
TRを圧倒的な差で勝った女王は、FRでも世界女王の名に恥じない見事な演技を披露した。決勝では『大蛇(おろち)』をテーマにした雄大な曲に乗って高得点を叩き出し、2位に約25点差をつける完勝劇。しかも、今大会からルール改正により有力選手が技の成功が認定されずに最低評価となるベースマーク(BM)を多発するなか、乾はTRを含め予選、決勝と4度の演技で技が認定されないBMは一度も付かなかった。
高い技術だけではない。東京五輪後にチームのヘッドコーチを退任して乾の専属コーチとなった井村雅代氏と二人三脚で練習に励み、指先から足先、顔の表情まで意識した芸術性でも海外の若い選手を圧倒した。結果、今大会ソロ種目にエントリーした選手のなかで、最年長の32歳が熟練のテクニックと妖艶な舞で、2年連続ソロ2冠の大偉業を掴み取った。
乾の2大会連続金メダルは、当然海外メディアからも熱い視線が注がれている。イタリアのスポーツメディア『Vita Sportiva』はソロFRの映像を引用しながら「ユキコ・イヌイは期待されていたし、期待に応えてみせた。彼女は、この映像に代表されるような気品溢れる落ち着いた動きで、テクニカルな成功を繰り返し、金メダルを獲得したのだ!」と貫録ある女王の演技に賛辞を送っている。
他にも、ポルトガルのスポーツ放送局『Sportv』は得点発表直後、乾と井村コーチが喜びを爆発させ抱き合っている写真を共有すると、「ユキコ・イヌイはなんて驚異的なんだ!」と感嘆の声を漏らし、米スポーツ専門チャンネル『ESPN』のダニエル・ピローニ記者は「イヌイがソロFRで優勝した。福岡の世界水泳でフリーとテクニカルのダブルを達成したアーティスティックスイマーとなった!」と世界女王の底力に感服した。
集大成と位置づけた自国開催での世界水泳を、これ以上ない最高の結果で終えた乾。表彰台の真ん中で君が代が流れると、女王の瞳から涙がこぼれ落ちた。
構成●THE DIGEST編集部
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