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おりひめJAPAN、スペインに惜敗。欧州勢からの勝利は最終戦に持ち越しに【女子ハンドボール世界選手権】

森本茂樹

2019.12.11

目標の欧州勢への勝利まであと一歩。最終戦に期待がかかる。写真:熊本国際スポーツ大会推進事務局 Photo by ISOGUCHI_MASAHITO

 12月10日、女子ハンドボール世界選手権10日目が行なわれ、おりひめJAPANこと女子ハンドボール日本代表は、メインラウンド2試合目でスペインと対戦。1次ラウンドのグループCを全勝で勝ち抜いたスペインを相手に、粘り強い試合を続けた日本だったが、勝利を手にすることはできなかった。

 今大会は、1次ラウンドの2試合の結果をメインラウンドに持ち越す制度で行われており、この試合を前に日本(IHFランキング13位)は0勝3敗の勝点0で、メインラウンドグループ2で6位。対するスペイン(同15位)は2勝1分0敗の勝点5で2位につけていた。5試合の結果で上位2チームが準決勝に進出する。

 この日の日本は、1次ラウンドのグループCで1位となったスペインと対戦。シーソーゲームで進んだ試合は、前半残り5分でスペインが4連続ゴール。13対17と日本が4点ビハインドで後半に。日本は、後半18分で逆転に成功するものの、2分後の残り10分で逆転され、その後は追いかける格好に。点差はそのまま縮まらず、日本は31対33で敗れた。
 
 ケガから復帰して、この大会に臨んだ池原綾香は、「自分が入って流れを変えたかったが、それができなかった。みんなはこの試合でベストを尽くしてくれたと思います。自分としては、チームのために、この試合に何もできなかったことの悔しさのほうが大きいです」と語った。

 この日2ゴールの河田知美は、「ヨーロッパ相手に勝ち切ることを目指してやっている。惜しいという言葉で片付けることのないように、突き詰めてやっていきたい」と話し、明日の最終戦については、「今、一番勝ちに飢えていると思うので、その気持ちを全面に出してやっていきたい」と前を向いた。

 ヨーロッパ勢に勝つことをひとつの目標にしてきたおりひめJAPAN。11日はこの大会最後の試合となる。相手は世界最高選手を4度も受賞したクリスティーナ・ネアグ率いるルーマニア(同5位)。チームの結果を求める相手として不足はない。11日18時からパークドーム熊本でスローオフ。今大会最後の試合に臨むおりひめJAPANにエールを送りたい。

取材・文●森本茂樹(スポーツライター)