福岡県のマリンメッセ福岡で熱戦が繰り広げられている「世界水泳」。競泳５日目は男子200メートル平泳ぎ準決勝が行なわれ、日本の渡辺一平が決勝進出、佐藤翔馬は惜しくも準決勝で涙を飲んだ。

　まずは準決勝１組に、この種目の元世界記録保持者である日本人スイマー、渡辺が登場すると、会場は割れんばかりの声援に包まれた。

　予選を全体８位で通過した渡辺。セミファイナルでも、193センチの長身と長い手足を生かしたストロークでぐんぐんスピードを上げ、最初のターンをトップで折り返す。

　勝負のラスト50メートル。３番手で折り返した渡辺を会場の大きな声援が後押しすると、粘りのある泳ぎで26歳は３位でフィニッシュ。タイムは2分9秒50だった。
  　一方の佐藤は、準決勝２組の大外８レーンからスタート。日本記録保持者は、現世界記録保持者のザック・スタブルティクック（オーストラリア）や、今大会平泳ぎ2冠を誇る中国の覃海洋（タン・カイヨウ）ら世界のトップスイマーを相手に、前半から飛ばして２番手で折り返すも、後半に上位陣が牙を向いた。

　22歳は必死に上位に食らいつくも、７位でフィニッシュ。タイムは2分10秒72で全体14位。渡辺は決勝進出ライン、ギリギリの８位でファイナルに駒を進めた。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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