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角田裕毅、ベルギーGPでの「ソリッドな予選」で5戦ぶりQ2進出! 専門メディアは「ハンガリーでの最大の屈辱から即時の反撃」と賛辞

THE DIGEST編集部

2023.07.29

現地28日に行なわれた予選。角田は5戦ぶりにQ2へ進んだ。(C)Getty Images

 F1第12戦のベルギーグランプリが開幕。今週末はスプリントが実施される変則フォーマットのため、初日の7月28日はフリー走行の後、決勝に向けての予選が行なわれた。

 雨の中のフリー走行では各車まともに周回を重ねることができず、さらに30分を過ぎたところでローガン・サージェント(ウィリアムズ)のクラッシュで赤旗中断。ここからさらに雨が強まり、以降は出走する車すらわずかという状況で60分間のセッションは終了した。アルファタウリの角田裕毅は8周を走行し、ベストタイムの2分9秒067はタイムを出した15台中で7番目の記録だった。なお、このセッションで彼は2度のピットレーン速度違反(0.1km/hオーバー)を犯し、計200ユーロ(3万円強)を科せられている。

 天候によっては中止の可能性もあった予選だが、雨は上がり、時間の経過とともに路面コンディションが改善されるなかで行なわれ、角田はインターミディエイトタイヤで臨んだQ1は9番手で通過。スペインGP以来5戦ぶりのQ2では、ドライタイヤを選んだ最終アタックで1分53秒148を計測してトップに躍り出るも、後から走行したライバルにはタイムを更新されて11番手まで落ち、惜しくもQ3進出を逃した。

 とはいえ、スパでは不利と見られていたAT04でのこの結果に、角田は満足感を示し、チームの公式サイトを通して、「ペースはかなり良かったし、上手くまとめ上げられたラップには満足しています。最終的に、ほとんどの車が僕の後にアタックし、コースが急速に改善していたので、彼らはそれを活かすことができました」と語り、以下のように続けている。
 
「(Q2の終盤に)チームは僕をピットに入れ、ソフトタイヤを装着しました。速くなることは期待していませんでしたが、上手くいきました。最終的には正しい決断だったので、彼らに感謝しています。このコースをドライタイヤで走行し、いくつかのコーナーを全力で走れると、ドライビングは常に楽しいものになります。今日は路面が乾いている途中だったので、完全に全開での走行ではありませんでしたが、それでも楽しかったので、明日が楽しみです」

「車は良く、安定していましたし、チームとしてインターを履いた車について良い情報を得られたと思います。チームは過去3レースで苦しみましたが、今回、間違いなく大きく前進できました。ドライビングは快適で、調子も良く、全体に、チームにとっては良い一日だったと思います。ダニエル(・リカルド)もトラックリミットがなければQ2に進出できていたと思うので、これも我々にとっては励みになります」
 
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各専門メディアは角田の予選をポジティブに報じている