堂々たる銅メダルながら、レース後のインタビューでは悔しさを滲ませた。

　８月３日、札幌市の札幌厚別公園競技場で開催されている陸上の全国高校総体（インターハイ）で女子1500メートル決勝が実施され、昨年の全中覇者であるドルーリー朱瑛里（津山）は４分15秒50と田中希実が持つ高１歴代最高記録を塗り替えるタイムで３位に入った。

【画像】ドルーリー朱瑛里が1500ｍ高１歴代最高記録で３位！カリバ・カロラインがインターハイ連覇！

　大舞台で実力を発揮した彼女だが、前年女王のカリバ・カロライン（神村学園）に力を見せつけられたことが心残りのようだ。初めの１周はカロライナに喰らいつくも、その差は見る見るうちに広がった。ラスト200メートルで切り替え、２番手のジェシンタ・ニョカビ（白鵬女）を猛追したが、前の２人の背中を捉えることなく終わった。
  　試合後、「しっかりと勝ちにこだわりながら、タイムも出せたらいいのではと思っていたので、出せたのは良かったです」とコメントをした15歳だが、そこには笑顔はなかった。

「ラストもう一段階上げて、もう１つ順位を上げたかった」と何度も口にし、「もうちょっと行けたかなという部分はあった。悔しさの方が少し大きいです」と率直な想いを打ち明け、今後の課題を提示した。

「ちょっと離れていても気持ちの持ち方だったり、ラストスパートをこういった大会で通用できるように鍛えていけたら」

　昨年、同種目で全日本中学校陸上競技選手権を制していたドルーリーは、今年１月の全国都道府県駅伝３区（３キロ）では驚異の17人抜きを披露していた。金曜日には800メートル予選に出場する。

取材・文●永野祐吏（THE DIGEST編集部）

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