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「ショックすぎる…」去年の菊花賞馬アスクビクターモアの”熱中症”による急死に悲しみの声止まらず!猛暑対策に改革訴える声も

THE DIGEST編集部

2023.08.10

去年の菊花賞を制したアスクビクターモア(左)が熱中症による多臓器不全を発症して死んだ。写真:産経新聞社

去年の菊花賞を制したアスクビクターモア(左)が熱中症による多臓器不全を発症して死んだ。写真:産経新聞社

 連日、日本列島襲う猛暑のなか、競馬界に悲しい事故が起きた。

 昨年の菊花賞を制したアスクビクターモア(牡4、美浦・田村康仁)が、放牧先で熱中症による多臓器不全で死んだことを8月9日、JRAが発表した。同馬は同日付けで競走馬登録から抹消されている。

 アスクビクターモアは父ディープインパクト、母カルティカ(母の父レインボウクエスト)の血統で、2021年6月の新馬戦(東京)でデビューして3着に終わったが、続く未勝利戦で初勝利を挙げると、クラシック登竜門の弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)で重賞初制覇を飾った。

 クラシックは皐月賞(5着)、日本ダービー(3着)と上位に食い込むが勝てず、迎えた最終戦の菊花賞では果敢に先頭を走るハイペースでレースを進めると、ラスト猛追してきたボルドグフーシュと同タイムフィニッシュ。3分2秒4というコースレコードを叩き出す大接戦をハナ差で制し、悲願のGⅠを初めて掴み取った。
 
 同馬は今年、天皇賞・春と宝塚記念の2つのGⅠに出走(ともに11着)し、秋シーズンに向けて放牧先で休養していた矢先での事故となり、天に召された。

 SNS上ではGⅠ馬の突然の死亡ニュースに衝撃が走り、一時X(旧ツイッター)のトレンド1位に「アスクビクターモア」が浮上した。コメント欄には競馬ファンの悲しみが止まず、「言葉が出ない」「早すぎるって」「え、マジかよ。ご冥福をお祈りします」「現役の競走馬の死はショックやな」「本当に?嘘でしょ」「ショックすぎる…菊花賞勝ったときは本当に嬉しかった」など早すぎる死を悼む声が相次いだ。

 なかには、「人間もしんどいのに、この暑さは馬にも辛いよな」「熱中症って怖い」「夏開催のレース施行に改革が必要になるかも」など、競馬界に暑さ対策を講ずる声も見受けられた。

 JRAは来年より、夏競馬における暑熱対策を強化すると発表しており、熱中症リスクが著しく高い時間帯でのレースに休止時間を設けるとのこと。物言わぬサラブレッドのためにも、猛暑を考慮した対策は今後も必要になってきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】超ハイペース!コースレコードで決着した白熱の菊花賞をチェック

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