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格闘技・プロレス

「並外れたスーパースターだ」伝説プロモーターが井上尚弥の“才能”を絶賛!一方、メイウェザーがぶち上げたデービス戦には「愚かだ」と一蹴

THE DIGEST編集部

2023.08.14

井上(左)の規格外の強さには米国の伝説プロモーターと称されるアラム(右)氏も賛辞を送る。写真:松尾/アフロスポーツ、Getty Images

井上(左)の規格外の強さには米国の伝説プロモーターと称されるアラム(右)氏も賛辞を送る。写真:松尾/アフロスポーツ、Getty Images

 ボクシング界の大御所が、規格外の強さを誇る日本の怪物に興味の目を注いでいる。

 先月25日、スティーブン・フルトン(米国)を破り、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者となった井上尚弥。試合後には、リングサイドで観戦していたWBA・IBFスーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン)をリング上に招き入れ、「このベルトを懸けて戦いましょう!」と統一戦を熱望。タパレスも戦う意欲を見せ、年内での対戦実現の可能性が大いに高まったのは周知の事実である。

 ボクシング界を大いに沸かす井上には、多くの識者らが熱い視線を送るなか、元世界5階級王者フロイド・メイウェザー(米国)が、米ボクシング専門メディア『Fight Hype』のYouTubeチャンネル内のインタビューで答えた話題が小さくない波紋を呼んでいる。

 同選手は日本人2人目の4階級制覇を達成した井上について、「彼はとんでもないファイターだ」と日本人ボクサーのポテンシャルを称える一方、「イノウエはアメリカに来て戦うべきだ。そして、血液と尿検査を受けるべき」と井上の強さにケチをつけ、アメリカでドーピング検査をして試合をしろと発言。さらに、「イノウエとガーボンタ・デービス(米国)との試合が見たい」と言い放ち、3階級上の現WBA世界ライト級王者とのタイトルマッチ構想をぶち上げるなど、突拍子もないトークを繰り広げた。
 
 メイウェザーが発した、このビッグマッチ待望論はボクシング関係者の話題を呼び、井上が契約する米興行大手『Top Rank』を取り仕切る伝説のプロモーター、ボブ・アラム(米国)氏の耳にも届いていたようだ。

 世界中のあらゆるスポーツ情報を発信する米情報サイト『Sport World News』によると、井上とデービスの対戦を熱望する声があることについて問われたアラム氏は「愚かなことだ」と一蹴。その理由は「122ポンドと小柄なイノウエが、本質的に140ポンドの選手と戦うことをなぜ語れるのでしょうか? 意味がないことだ」と完全否定した。

 アラム氏は、井上が撃破した先月のフルトン戦は「イノウエはまるでエビのように小さく見えた。私は『なんてことだ。これは大変な戦いになるぞ』と周囲に言った。だが、彼はフルトンをいとも簡単に扱った」と話し、フルトンを8回TKOで葬ったパンチ力を絶賛した。

 さらに、「彼は日本における並外れたスーパースターだ」と日本人ファイターの才能をあらためて高く評価したうえで、タパレスとの試合については「何をするのか、見てみようじゃないか」と楽しみに話したという。

 レジェンドプロモーターからも熱視線が送られる井上。日進月歩で進化する日本人ファイターには、多くの期待が寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】フルトンを倒した井上尚弥のTKOシーンをプレイバック!

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