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卓球五輪代表は石川佳純に!石川、平野ともに敗退でポイント差は変わらず。平野はわずか135ポイントに泣く

THE DIGEST編集部

2019.12.12

最後の最後まで熾烈な代表争いを繰り広げた石川(左)と平野(右)(C)Getty Images

 世界ツアー上位16名が集って繰り広げられる「ITTFワールドツアー・グランドファイナル」が、12月12日(木)中国・鄭州で開幕した。残り一つの五輪代表の座をかけた石川佳純(全農)と平野美宇(日本生命)の熾烈な争いは、1回戦で両者ともに敗退し、石川の代表が確実となった。

 先にコートに入った石川は、世界選手権覇者で世界ランキングの劉詩ブン(中国)と1回戦を戦う。これまで1度も勝ったことがない劉を相手に分は悪く、2ゲーム目で12-14と競るものの、0-4のストレートで敗れる。

「2ゲーム目を取りたかった 世界チャンピオンを相手に失うものは何もなかったのですが…」と唇をかんだ。
 
 これで五輪の出場は続く平野の試合結果にゆだねられることに。
「美宇ちゃんも頑張っているので、そこはコントロールできない。あとは試合を見て待ちたい」と、石川はこれまでプレッシャーの中で戦ったことに対する安堵と、不安の入り混じった表情を見せた。
 
 そして、世界ランキング6位の王芸迪(中国)と1回戦を戦った平野は、0-3ビハインドの状態から、第4ゲームは11-7でもぎ取り一矢報いる。しかし、第5ゲーム後半は相手にペースを握られ5-11で敗退となった。
 平野は試合を終えると「3年間頑張ってきたけど足りなかったと思う」と涙にくれた。

 これで前週のノースアメリカンオープンで優勝し、平野との順位を逆転した石川が、3大会連続のシングルス五輪代表の座を確実にした。平野は、わずか135ポイントの差に泣いた。

■女子シングルス1回戦
石川佳純 0-4[7-11 12-14 7-11 9-11]  劉詩ブン(中国)
平野美宇 1-4[6-11 7-11 6-11 11-6  5-11] 王芸迪(中国)

構成●THE DIGEST編集部