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おりひめJAPAN、格上ルーマニアに32対20で快勝!過去最高の10位に【女子ハンドボール世界選手権】

森本茂樹

2019.12.13

世界選手権で過去最高位となる10位になったおりひめJAPAN。写真:熊本国際スポーツ大会推進事務局 Photo by ISOGUCHI_MASAHITO

世界選手権で過去最高位となる10位になったおりひめJAPAN。写真:熊本国際スポーツ大会推進事務局 Photo by ISOGUCHI_MASAHITO

 12月11日、女子ハンドボール世界選手権11日目が行なわれ、おりひめJAPANこと女子ハンドボール日本代表は、メインラウンド3試合目でルーマニアと対戦。37対20と快勝した。日本はメインラウンドグループ2で5位となり、過去の世界選手権で最高位となる10位で大会を終えた。

 日本は、IHFランキングで13位、対するルーマニアは6位。世界最高選手を4度も受賞したクリスティーナ・ネアグを擁するチームだ。大会3日目に、2018 IHF女子世界ハンドボール・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの表彰があり、ネアグは、「東京オリンピックで金メダルを目指す」と話したが、この日は、ケガから復帰したばかりで臨んだ大会だったためか、試合に出ることはなかった。

 日本は、前半18対8、後半19対12と終始ルーマニアを圧倒。今大会最終戦となるこの日、37対20で快勝、有終の美を飾った。藤田明日香は、「ずっとしんどい試合が続いていたんですけど、最後に勝ててよかったと思います。予選から緊張して自分のプレーができなかったが、終盤に調子を取り戻すことができた」と語った。
 
 この日、プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたGK亀谷さくらは、「(前日の)スペイン戦は大きなポストにやられ、ディフェンスが対応できなかった。今日はスピードのあるチームではなかったが、上手く対応できた。日本代表みんな最後の力を出し切ったと思う」と話した。

 開催国枠ですでに東京オリンピック2020への出場は決まっているおりひめJAPAN。1976年モントリオール大会以来となる44年ぶりの出場だが、前哨戦ともなる今大会で、世界選手権過去最高位となる10位に。大会直前に攻守の主力選手がケガで離脱し危ぶまれたが、目標でもあった欧州勢に勝利することもでき、また多くの課題も見つかった。キャプテンの永田しおりは、「東京オリンピックに向けて、しっかりチャレンジしていきたいと思う」と次を見据えた。2020年7月末から始まるおりひめJAPANの次なる戦いに、期待が持てる大会となった。

取材・文●森本茂樹(スポーツライター)
 

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