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食と体調管理

「チャンスがある限り挑戦し続けていきたい」幼少期から目指す夢への挑戦を続ける新体操・竹中七海の決意と日々を支える食生活

元川悦子

2023.10.02

(C)日本体操協会

(C)日本体操協会

 明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。今回は東京 2020 オリンピックに新体操団体のメンバーとして参戦し、現在は2024年のパリオリンピックに向けて自己研鑽に励んでいる竹中七海さんが登場。

 新体操を始めたきっかけやフェアリージャパンのオーディションを受けた経緯、外から見た2016年のリオデジャネイロ オリンピックと実際に演技をした東京 2020 オリンピック、今後の目標、さらなる飛躍を目指すための食生活まで幅広く語ってくれた。


■新体操を始めったきっかけ、フェアリージャパンへのあこがれ

――竹中さんの新体操との出会いを教えてください。

 家から少し離れたところに水泳や室内テニス、新体操などができる施設があって、新体操の体験レッスンに参加したところ楽しさに惹かれて習い始めました。

 同時期に室内テニスも始めたんですけど、ラケットが重くて片手で打てないまま1年くらいでやめてしまいました(苦笑)。当時は小さくて筋力もなかったので、重く感じたんだと思います。

――日本国内だと、新体操のできる環境はなかなかないですよね。
 
 そうですね。私が所属しているみなみ新体操クラブは愛知県に何カ所か教室があるんですけど、確かになかなか出会えるものではないですね。本当にラッキーだったと思います。

――体験レッスンではどの種目をやったんですか?

 少し記憶が曖昧で体験レッスンの種目は覚えていませんが、幼少期に憧れたのはリボンです。扱いが難しいところはあるんですけど、見ていてキレイで、展開も大きいですし、スパッと投げられた時はすごく気持ちがいい。先が尖っていて危ない手具なので少し大きくならないと持たせてもらえなかったので、初めて持たせてもらえた時は嬉しくて、家の中でもずっと踊っていた記憶があります。
 
――特殊な動作だと思いますがどうやって習得するんですか?

 どの手具もそうですけど、まずは基本的な操作方法をしっかり学びます。リボンも難しいところはありますが、練習したらできるようになるとは思います。年齢が上がってくると試合の種目が限られてくるので、大会に合わせて種目をどんどん極めていき、演技内容の技や完成度を高めていくという形ですね。

――新体操にはリボン以外にフープ、ボール、クラブがあり、子供だとロープも扱うと聞きました。この中で「これは苦労した」という手具はどれですか?

 クラブです。やっぱり2つあるので、投げるにしてもタイミングがズレたりしますし、固い部分もあるので、うまくキャッチができずに手で弾いてしまったりして、少し苦戦しましたね。

 重い手具を持っていると、体が思った方向に動かないことも多いんです。もともとマイペースな性格もあって動きが遅いのが自分の課題。手具を操作しながらいかに速く動くかというところは苦労しました。

――練習はどれくらいやっていたんですか?

 小学校2年生で選手クラスに入ってからは、週7日やっていた時期もありました。練習に行ける方が嬉しかったので(笑)。

――そして、フェアリージャパンのオーディションがあるという情報を小学校6年生の時に入手したんですね。

 はい。私が憧れていたフェアリージャパンの団体は年1回、オーディションをやっていて、誰にでもチャンスがあることが分かったんです。条件は年齢と世界を目指す意思、日本国籍という3つだけだったので絶対に受けようと思っていました。

 最初に受けたのは中学校1年生の時。その時は落ちてしまいましたが、2度目の中学2年生の時に合格しました。一般的にスポーツの場合は実績がある選手が代表入りするケースが多いと思います。当時の私は全然実績がなくて、強い選手も沢山受けていたので、不安でいっぱいでしたが、選んでいただけて、本当に嬉しかったです。
 

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