キックボクシングの「神童」と呼ばれた男に、熱い視線が注がれている。

　９月18日に有明アリーナで、プロボクシング転向２戦目を控える那須川天心。スーパーバンタム級で臨んだ４月のデビュー戦では判定勝ちを収め、好スタートを切った。25歳が次に対峙するのは、メキシコの国内王者ルイス・グスマン。都内で臨んだ前日計量では両者ともパス。決戦の舞台は整った。

　キックボクシングなどの格闘技では47戦全勝という輝かしい実績を引っさげ、鳴り物入りでボクシングに転向した那須川。業界では、まだ浅いキャリアを歩む神童の動向には、海外メディアが早くも興味を示しているようだ。

　海外のあらゆるボクシング情報を発信し、多くの世界的ボクサーのプロモーションやマッチメイクを手がけている米プロモーション『Top Rank Boxing』は、16日の記者会見で那須川とグスマンが対峙した様子を一部共有。文面には「テンシン・ナスカワがプロ２戦目を迎える」と綴り、日本人ファイターに期待を寄せているのを窺わせる。
  　同じく海外ボクシング情報を扱う『Boxing Kingdom』も同様だ。同メディアは那須川の公開スパーリングの動画を引用しながら、「25歳の日本人テンシン・ナスカワが月曜の夜にプロ２戦目を迎える。彼は５年前、フロイド・メイウェザー（米国）がエキシビションマッチで泣かせた元キックボクサーだ」と皮肉を交えながら紹介。「あれから彼は素晴らしく成長してきており、順調に進んでいる」とファイターとしての進化に目を見張る。

　他にも、格闘専門サイト『Beyond Kickboxing』は「ナスカワが公開スパーリングで対峙したパートナーは、WBC世界スーパーフライ級10位で４度の世界挑戦経験があるイスラエル・ゴンサレス（メキシコ）だ」と紹介。軽快な動きで相手のパンチをかわし、連打で畳みかける姿に驚きを隠せなかった。

　デビュー戦から約５か月。大きくパワーアップした神童が、いよいよ明日ベールを脱ぐ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】プロ２戦目を控えた那須川天心がグスマンと対峙！ 

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