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「セクシーだけど太りすぎね」ワリエワに対するプルシェンコ妻の軽率発言が物議!ロシア重鎮は「彼女に関係ないでしょ!」と怒り心頭

THE DIGEST編集部

2023.09.20

いまだドーピング問題の渦中にあるワリエワ。来週にはCASで公聴会が開かれる。(C)Getty Images

 先週末、ロシア・フィギュアスケート界の新シーズンが本格的にスタートした。いまだウクライナへの軍事作戦によって国際大会から締め出されている状況ながら、代表選手の選考を兼ねた「テストスケート」を実施。国内の実力者たちが集結し、北京五輪でのドーピング問題に揺れるカミラ・ワリエワも登場した。
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 そんななか、フィギュアスケート界のレジェンドであるエフゲニー・プルシェンコ氏の妻で敏腕プロデューサーとして有名なヤナ・ルドコフスカヤ氏の発言が物議を醸している。ライブ中継中にテレビ局のインタビューに応え、ワリエワのパフォーマンスについて次のように私見を述べたのだ。

「カミラはウェイトオーバーのようね。明らかに太りすぎていて、以前のようなカミラに戻ってほしい。体重を維持するのは大変だし、女子選手たちがそうしたことを話したがらないのはよく分かるわ。でも、必要なの。私はカミラ・ワリエワという顔、ブランドが長く続いてほしい。不可能なことではないはずよ」

 さらにルドコフスカヤ氏は「レナ・ラジオノワとも話していたんだけど、カミラは確かにセクシーになった。彼女の生活においては素晴らしいのかもしれないけど、スポーツ界で求められる美しさや体型はまた違ったものだから」と付け加えた。

 ワリエワはいまやロシアにあって、近年稀に見る国民的な人気を誇るアスリートだ。当然、今回のコメントはすぐさまSNS上で大炎上。スポーツメディア『Sport24』によると体型を揶揄した侮辱的な発言だと糾弾する意見や、「セクシー」という言葉を使ったため、セクハラ行為だと断じる声も聞かれたという。

 通信社『RIA Novosti』は大会前までの1か月、ワリエワはほとんど実戦練習を積めていなかった事実を報じた。網膜の手術を受けたため、リンクに立てない時期が長くあり、復帰しても軽度のトレーニングしかこなせなかったという。そのうえで「ドーピング疑惑を巡る公聴会への精神的な影響もあったに違いない」と指摘する。

 9月26~29日にスイス・ローザンヌのCAS(スポーツ仲裁裁判所)で、ドーピング問題の当事者たちを事情聴取する公聴会が非公開で行なわれる。『RIA Novosti』は「そんな状況下でもワリエワは見事な演技を披露し、常に笑顔を忘れなかった」と大会当日の様子を伝えた。
 
関係者からもルドコフスカヤ氏に向けた反発は強い。なかでも怒り心頭なのが、ロシア・ フィギュアスケート界の名伯楽で御意見番のタチアナ・タラソワ氏だ。『Sport24』の取材に応じ、「ルドコフスカヤには関係ないでしょ! 知ったことではないわ! ヤナについて話したくなんかないわね」とバッサリ。「カミラは成長して、体型が変わったのよ。それだけのこと。プログラムも素晴らしかった。なにを議論しろと言うのかしらね」と呆れた様子で話した。

 同じくロシア出身で名コーチとして鳴らすインナ・ゴンチャレンコ氏も『RIA Novosti』で見解を示した。こちらは「カミラの新しいプログラムが気に入ったわ。いまの彼女にとてもフィットしていて、成熟した女性というか、大人の魅力が引き出されていた。これからが楽しみね」と賛辞を贈っている。

構成●THE DIGEST編集部

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