アジア大会で起きた「友情物語」の反響は世界中に波及している。
心温まるシーンがあったのは、中国・杭州で熱戦が繰り広げられている「アジア大会」の競泳女子50メートルバタフライ、その表彰式直後だ。優勝を飾ったのは、25歳の張雨霏(チョウ・ウヒ)。25秒10の大会記録を叩き出した地元のヒロインに、会場は大歓声に包まれた。そして3位には、日本の池江璃花子。主要国際大会の個人種目では、2018年にインドネシア・ジャカルタで行なわれた同大会以来5年ぶりの表彰台(26秒02)だった。
メダルセレモニー後、2019年末に白血病を克服して以来、初めて国際舞台での表彰台を嚙みしめた池江は感極まって涙。すると、彼女の姿を見た張雨霏は競技に戻ってきた池江を称えるかのように熱い抱擁を交わす。ふたりは涙を流しながら健闘を称え合い、会場に詰めかけた観衆からは万雷の拍手がいつまでも鳴り響いた。
この感涙シーンは中国メディアでも大きく取り上げられ、スポーツ専門『捜狐』は「拍手は勝者だけのものではない」と銘打った見出しを打ち、「いまや当たり前のようにオリンピックと世界選手権にも出場する池江の歩んだ道のりは簡単なものではない。彼女の見せた粘り強い精神力はもっと多くの人に認められるべきだ」と指摘する。
さらに、敗者への拍手を送った会場の雰囲気については「中国人があらゆる敗北を恥だとみなすことはなくなった。人々は礼儀を知った。池江が受けた拍手がその証拠である」と強調した。
中国唯一の英語スポーツテレビ番組『CGTN Sports Scene』の公式X(旧ツイッター)は、日中ヒロインの激熱抱擁の写真を4枚投稿。文面には張雨霏のコメントを掲載し、ユーザーの感動を呼んでいる。
「私は池江璃花子選手に『泣かないで、泣かないで』と言いました。表彰台で彼女の名前が発表されたとき、私はすでに泣きそうになりました。でも、まだ表彰式の最中でした。私は泣くわけにはいかないと思いました。すると、彼女が涙を流しながらコーチに抱きついているのが見えました。もう涙を抑えることができませんでした」
涙の抱擁シーンに感動しているのは、アジアだけではない。海外のあらゆる水泳ニュースを発信している水泳専門メディア『swimswam』は「50mバタフライの表彰台で、チョウ・ウヒとイケエがイケエの偉業を記念して、心からの抱擁を交わした」と記している。
同メディアはまず、「2018年大会で驚異的な6個の金メダルを獲得し、史上初めて女性としてアジア大会MVPに輝いた」と前置きしたうえで、「アジア大会はイケエが2019年に白血病と診断される前の、かつての強い自分を思い出させてくれる。彼女はその年の大半を病院で過ごしたが、目覚ましい回復を見せ、2021年の東京オリンピックで日本代表として出場できるほど強くなって戻ってきた」とし、池江の復活劇を称賛している。
続けて、「リカコ・イケエにとって、前回のアジア大会と今回の成績は対照的だが、今大会の表彰台は感動を呼び起こした」と断言。張雨霏と池江のやりとりに拍手を送る。
競泳最終夜で起きたストーリーはライバル関係を超越した特別な瞬間として、これからも語り継がれていくだろう。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】ライバルとの絆に感涙!池江璃花子と中国選手が涙の抱擁
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心温まるシーンがあったのは、中国・杭州で熱戦が繰り広げられている「アジア大会」の競泳女子50メートルバタフライ、その表彰式直後だ。優勝を飾ったのは、25歳の張雨霏(チョウ・ウヒ)。25秒10の大会記録を叩き出した地元のヒロインに、会場は大歓声に包まれた。そして3位には、日本の池江璃花子。主要国際大会の個人種目では、2018年にインドネシア・ジャカルタで行なわれた同大会以来5年ぶりの表彰台(26秒02)だった。
メダルセレモニー後、2019年末に白血病を克服して以来、初めて国際舞台での表彰台を嚙みしめた池江は感極まって涙。すると、彼女の姿を見た張雨霏は競技に戻ってきた池江を称えるかのように熱い抱擁を交わす。ふたりは涙を流しながら健闘を称え合い、会場に詰めかけた観衆からは万雷の拍手がいつまでも鳴り響いた。
この感涙シーンは中国メディアでも大きく取り上げられ、スポーツ専門『捜狐』は「拍手は勝者だけのものではない」と銘打った見出しを打ち、「いまや当たり前のようにオリンピックと世界選手権にも出場する池江の歩んだ道のりは簡単なものではない。彼女の見せた粘り強い精神力はもっと多くの人に認められるべきだ」と指摘する。
さらに、敗者への拍手を送った会場の雰囲気については「中国人があらゆる敗北を恥だとみなすことはなくなった。人々は礼儀を知った。池江が受けた拍手がその証拠である」と強調した。
中国唯一の英語スポーツテレビ番組『CGTN Sports Scene』の公式X(旧ツイッター)は、日中ヒロインの激熱抱擁の写真を4枚投稿。文面には張雨霏のコメントを掲載し、ユーザーの感動を呼んでいる。
「私は池江璃花子選手に『泣かないで、泣かないで』と言いました。表彰台で彼女の名前が発表されたとき、私はすでに泣きそうになりました。でも、まだ表彰式の最中でした。私は泣くわけにはいかないと思いました。すると、彼女が涙を流しながらコーチに抱きついているのが見えました。もう涙を抑えることができませんでした」
涙の抱擁シーンに感動しているのは、アジアだけではない。海外のあらゆる水泳ニュースを発信している水泳専門メディア『swimswam』は「50mバタフライの表彰台で、チョウ・ウヒとイケエがイケエの偉業を記念して、心からの抱擁を交わした」と記している。
同メディアはまず、「2018年大会で驚異的な6個の金メダルを獲得し、史上初めて女性としてアジア大会MVPに輝いた」と前置きしたうえで、「アジア大会はイケエが2019年に白血病と診断される前の、かつての強い自分を思い出させてくれる。彼女はその年の大半を病院で過ごしたが、目覚ましい回復を見せ、2021年の東京オリンピックで日本代表として出場できるほど強くなって戻ってきた」とし、池江の復活劇を称賛している。
続けて、「リカコ・イケエにとって、前回のアジア大会と今回の成績は対照的だが、今大会の表彰台は感動を呼び起こした」と断言。張雨霏と池江のやりとりに拍手を送る。
競泳最終夜で起きたストーリーはライバル関係を超越した特別な瞬間として、これからも語り継がれていくだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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