バレーボール

エジプト戦の敗因に「コミュニケーション不足」も。ベンチで戦況を見守った高橋健太郎は「たぶん掛け違い!」と分析【男子バレー】

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.10.05

日本の敗戦をベンチで見守った高橋健太郎(右から2番目)。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 龍神NIPPONが格下エジプトに逆転負けを喫した一因には、守備面での"コミュニケーション不足"もあったようだ。

『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』の男子大会が、国立代々木競技場 第一体育館で開催されている。10月1日のエジプト戦で肩を痛めた山内晶大の代わりに、3日のチュニジア戦、4日のトルコ戦でスタメン起用されている高橋健太郎は、ブロック、クイック、サーブと攻守にわたる活躍を見せ、チームを快勝に導いた。

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 そんな高橋健は4日の試合後、「(今日は)後ろがディグをよく拾ってくれました。山本(智大)は、クイック触っただけでパンと上げてくれるし、(高橋)藍もパイプのタッチを少しでも取れば、上げてくれていたので心強かったです。僕的には変に仕掛けず、リードブロックで対応できたところが良かったと思います」と振り返り、チームの守備面を高く評価している。

 日本の強みであるはずのディフェンスが上手く機能すれば、そこから攻撃へ転じるリズムは生まれやすい。逆に第3セットから大きくリズムを崩したエジプト戦を、ベンチで見守っていた高橋健は、こう振り返る。
 
「僕は外から見ていたんですが、たぶん掛け違いというか、ブロックでどこ止めたい。どこを抜かせるか、前後の関係が出来ていなかった。先手、先手で『自分ここ行くから、ここ抜けてくるよ』とかコミュニケーションを取って、決められたときも『今のOKだ』とか言っていれば、多分フルセットまでいかなかった。決められて、ただ『悔しい』ってなっていた。コミュニケーションがうまく取れていなかったのはあると思う」

 さらに続けて、「僕はBチームでずっとやっていたので、コミュニケーションを取らないと、ギクシャクしちゃうので、毎回『ここ開けるよ』『ここ閉めるよ』『ここ拾ってね』とか確認するようにしている。終わった後もジェスチャーでもらうようにしています」と、普段からコミュニケーションを大事にしているとも明かす。

 チームの守備が安定したことで、本来の強さが戻ってきた日本。高橋健は「明後日(6日)以降も強敵が続きますけど、自分たちのやるべきことはパリ五輪の切符を獲ることで、そこにフォーカスして、チーム全体で一丸となって戦っていきたい」と気を引き締めた。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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