バレーボール

「藤井さんの存在が大きかった」関田誠大が明かす天国にいる藤井直伸さんへの想い。崖っぷちから這い上がれた理由とは?【男子バレー】

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2023.10.08

3月に急逝した藤井さんのユニホームを着用してインタビューに臨んだ関田。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 10月7日、来夏のパリ五輪出場を懸けた『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』の第6戦が国立代々木競技場第一体育館で行なわれ、B組の男子日本代表はスロベニアと対戦。セットカウント3-0(25-21、25-22、25-18)で勝利し、4大会ぶりとなる自力での五輪切符を獲得した。
【PHOTO】16年ぶりの自力出場を決めた"龍神NIPPON"!笑顔の選手たちを厳選ショットで特集!

 試合後、セッターの関田誠大は、今年3月に胃がんで亡くなった東京五輪・バレーボール男子日本代表の藤井直伸さんの背番号「3」のユニホームに身を包み、インタビューに登場。「本当にしんどかった。藤井さんがいたかった場所に自分も立って、精一杯頑張ろうと思って戦った。みんなで支え合ってやってきた結果が出て、本当に良かった」と目を潤ませていた。
 
 さらに、そのあとに行なわれた記者会見で、関田は「この大会は藤井さんの存在が大きかったと僕自身は感じていて...」と胸中を吐露。エジプトに敗れた夜に放映されたテレビ番組で、藤井さんの特集企画を見たという29歳は、「それを見て救われたというかまた頑張ろうという気持ちになれた。支えてくれてありがとう」とどん底から立ち直れたきっかけを明かした。

 また、フィリップ・ブラン監督についての印象を聞かれると関田は、「セッターとして必要なこと、これを向上すべきだという点を教えてくれる」とコメント。この日はブロック、サービスエースも決めてみせた司令塔は、「それを続ければ、必ず世界のトップを目指せるセッターになれると信じている」と力を込めた。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

【関連記事】「最高のカップル!」バレー古賀紗理那&西田有志の"夫婦ラブラブショット"に世界が歓喜!「ロマンチックだね」

【関連記事】なぜ冷静沈着なキャプテン石川祐希は審判に激しく詰め寄ったのか? 抗議後のサービスエースには「流れを変えるプレーができた」と手応え【男子バレー】

【PHOTO】「藤井さんやったよー!」スロベニア戦で躍動した高橋藍を厳選ショットで特集!