F１第18戦のカタール・グランプリ、アルファタウリの角田裕毅は11番グリッドからのスタートということもあり、ベルギーGP以来のポイント獲得が期待されたが、残念ながら15位に終わっている。

　他車のアクシデントによるリタイアなどで大きく順位を上げ、序盤は入賞圏内を走ったものの、ストレートスピードに欠けたことでペースを上げられず、３度のタイヤ交換も良い方向には働かなかったことで後退を余儀なくされ、フラストレーションを溜めたままチェッカーフラッグを受けることとなった。

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　初日こそ予選でQ３に僅差の11番手に入るなど手応えを掴んだものの、土曜日はシュートアウトでトラックリミット違反によるタイム抹消でQ１敗退を喫し、スプリントは不運もあって11位フィニッシュ、そして最終日の決勝も上記のような望まない結果に終わったが角田。ただ、各国の専門メディアによる評価では、ドライバーよりも車「AT04」のパフォーマンス不足に責任を問うところが多かったようだ。

　実際、イギリスのモータースポーツ専門サイト『CRASH』は10点満点の採点で及第点の「６」を与え、「彼はカタールで一生懸命戦ったが、『AT04』にはポイントを獲得するための速さが足りないようだった」と、角田のドライビングに苦戦の理由を求めることはなかった。一方、同じくイギリスのF１専門サイト『PLANETF1.COM』は「5.5」止まりで、以下のように寸評を綴っている。

「アルファタウリにとって、このレースウィークエンドはあまり目立った成績を挙げられず、２人のドライバーは異なった結果が入り混じることとなった。角田は予選でQ３進出に僅差で届かず、スプリントではポイント圏内までほんの数秒足りなかった。しかし決勝では、チーム全体が競争から遠ざかっているように感じられ、実際に日本人ドライバーは15位でフィニッシュした」

『RACE FANS』はさらに低い「５」で、「角田の週末は力強いスタートを切ったが、日が経つにつれて力を失っていったようだ。土曜日のシュートアウトではトラックリミット違反からQ２に進めなかったものの、まずまずのパフォーマンスだった。チームメイトのリアム・ローソンは決勝で車のバランスに苦しんでいたが、角田は比較的ニュートラルなAT04を楽しんだ。しかし、彼はポイント争いに留まれず、目立たない15位に終わった」と、彼の週末を振り返った。