10月15日、東京・国立競技場発着のコースで行なわれるパリ五輪の日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が開催され、小山直城(Honda)が2時間8分57秒で優勝し、パリ五輪の切符を獲得した。
気温14.6度、冷たい雨が降りしきるなか、男子61人が一斉にスタートを切った。
スタート直後、川内優輝(AD損保)が先頭で飛び出してレースを引っ張り、有力候補の鈴木健吾(富士通)、大迫傑(Nike)らは集団の中団よりやや前めに付けて展開。川内がハイペースで後続を引き離す。
序盤の6.5キロで、まさかのアクシデントが起こる。先頭集団から遅れていた日本記録保持者の鈴木が苦悶の表情を見せ、11キロ過ぎには完全に歩き、そのまま途中棄権となる波乱の展開になった。
30キロまで川内の独走態勢が続き、2位集団の先頭には大迫が立つ。ここで川内のペースが徐々に落ち始め差が詰まり始めると、35キロ過ぎに2番手集団がついに先頭の川内を捉えてかわす。先頭集団には大迫をはじめ、堀尾謙介(九電工)、赤﨑暁(九電工)、井上大仁(三菱重工)、作田直也(JR東日本)、小山直城(Honda)、トップを譲った川内が粘りの走りを見せる。
お互いが牽制をし続けるなか、ラスト3キロで小山がついに抜け出す。小山はさらにスピードを上げて猛スパートし、後続を突き放す快走を見せて国立競技場に戻ってくると、笑顔を見せてゴール。初のオリンピック出場権を手にした。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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スタート直後、川内優輝(AD損保)が先頭で飛び出してレースを引っ張り、有力候補の鈴木健吾(富士通)、大迫傑(Nike)らは集団の中団よりやや前めに付けて展開。川内がハイペースで後続を引き離す。
序盤の6.5キロで、まさかのアクシデントが起こる。先頭集団から遅れていた日本記録保持者の鈴木が苦悶の表情を見せ、11キロ過ぎには完全に歩き、そのまま途中棄権となる波乱の展開になった。
30キロまで川内の独走態勢が続き、2位集団の先頭には大迫が立つ。ここで川内のペースが徐々に落ち始め差が詰まり始めると、35キロ過ぎに2番手集団がついに先頭の川内を捉えてかわす。先頭集団には大迫をはじめ、堀尾謙介(九電工)、赤﨑暁(九電工)、井上大仁(三菱重工)、作田直也(JR東日本)、小山直城(Honda)、トップを譲った川内が粘りの走りを見せる。
お互いが牽制をし続けるなか、ラスト3キロで小山がついに抜け出す。小山はさらにスピードを上げて猛スパートし、後続を突き放す快走を見せて国立競技場に戻ってくると、笑顔を見せてゴール。初のオリンピック出場権を手にした。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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