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米国GP「最大の勝者」角田裕毅、高地でのメキシコGPでも車、フィットネスともに自信あり! F1レジェンドからもエールを受ける

THE DIGEST編集部

2023.10.26

米国GPで8位入賞、ファステストラップを奪った角田。メキシコGPでもポイント獲得なるか。(C) Getty Images

 F1北中南米3連戦の2戦目となる第20戦メキシコ・グランプリが今週末に開催されるが、先週末のアメリカGPで今季最高の8位入賞とファステストラップ記録という大仕事を果たして勢いを得たアルファタウリの角田裕毅が、意気込み等を語っている。

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 テキサス州オースティンでの日曜日、11番グリッドからスタートして入賞圏内を走行し、いったんは順位を下げるも、他車のリタイアという幸運もあって再浮上を遂げると、チームは後続とのタイム差からファステストラップを狙うという好判断を下し、角田自身も落ち着いたドライビングで最後の重要なタスクを見事に完遂して、日本人ドライバーとして史上3人目の偉業を成し遂げた。

 10番目にチェッカーフラッグを受けたものの、後に前の2台が車両規定違反で失格となって順位が2つも繰り上がるというさらなる朗報も舞い込み、今季最高の結果と満足感を手に入れた角田は、チームのプレスリリース等を通して、これを振り返っている。

「オースティンでは3年連続でポイントを獲得できていることから考えると、今では僕のお気に入りのコースのひとつだと思います! サーキット、ファクトリーのチーム全員が一生懸命に頑張ってくれたおかげで、アップグレードも機能し、結果として素晴らしい報酬となって返ってきました」

「無線で、ファイナルラップにファステストラップを狙うと伝えられた時は、信じられませんでした。それまで、そんなことをやったことがなかった。実際にポイントを獲得できたこと、さらに2台の車が失格となった後で追加のポイントを獲得するために、正しいポジションにいられたことは素晴らしかったと思います」

 自身のSNSでも喜びを表わした角田だが、3連戦の初戦ということで、すでに次のメキシコGPに気持ちを切り替えている。新たな戦いの舞台となる「アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス」については、約2300mという高地ゆえの問題点等にも言及するも、極めて楽観的な見方を示した。

「標高が与える影響を考えると、このレースは車やブレーキ、エンジン冷却にとって過酷ですが、信頼性については心配ありません。これまでホンダは、特にカタールでの非常に暑いレースを考慮に入れ、とても信頼性のある仕事をしてきましたから! ドライビングでは、車が他とは違う感覚を示すため、高ダウンフォースを走る時、通常と感じるものが変わりますが、それに対処する方法は心得ています。フィットネスの面でも、標高に対して問題はありません」
 
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