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マラソン・駅伝

「危険だったことはわかっています」フラフラになりながらも襷を繋いだ選手に主将が感謝!「先に助言できることがあった」と反省も【全日本大学女子駅伝】

THE DIGEST編集部

2023.10.30

全日本大学女子駅伝の3区でアクシデントが起きた。(C)Getty Images

全日本大学女子駅伝の3区でアクシデントが起きた。(C)Getty Images

 大学女子駅伝の日本一決定戦で、大阪芸術大にアクシデントが襲った。

 10月29日に開催された『全日本大学女子駅伝』の3区(5.8キロ)で、それは起きた。ラスト250メートル付近で選手の身体に異変が生じ、意識は朦朧とした状態に。それでも中継所を目指し、少しずつ前に進むも、ラスト100メートル付近で転倒。立ち上がるも、すぐに地面に倒れるほど危険な状況だったが、なんとか次走者の元まで走りきった。

 身の危険が迫るなか、関係者が止めずにレースが行なわれたことに賛否が分かれている。今夏にはワルドユニバーシティーゲームズのハーフマラソン代表として日の丸を背負った主将の北川星瑠は、一夜明け「結果は14位と目標には届きませんでした。でも、アクシデントがありながらもカバーしあってチーム芸大で戦えた結果だと思っています。もっとキャプテンとして先に助言できることがあったんじゃないかと思うとすごく悔やみます」と自身のXに記し、こう振り返った。
 
「今回の結果は悔しい思いが半分以上占めますが、襷を繋いでくれた感謝や応援の嬉しさ、応援団の方々を含め芸大が一致団結しているという素晴らしさなど様々な気持ちが混じっています。表現の仕方が難しいです。最後の杜の都は色んな意味で忘れられない駅伝になりました」

 そして「様々なご意見がありますが、あんなにきついなか、中継点だけを目指し諦めずに襷を運んでくれたこと私は感謝しています。彼女の執念と今までの努力が動かない体を動かしていたんだと思います。危険だったことはわかっていますが、これが長距離スポーツです。もちろん、危険な状態にならない対策はあるので2度とこのようなことがないようにします。ご心配をおかけしましてすみません」とコメントしたうえで、「この結果を踏まえて富士山(女子駅伝)では絶対に挽回します。芸大は本当は強かったというところをみせますのでお楽しみに!改めて応援ありがとうございました!!」と誓った。

構成●THE DIGEST編集部

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