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格闘技・プロレス

“モンスター退治”にタパレスが意欲!? 8階級制覇パッキャオも実践した高地トレに母国メディア注目!「重要な最終段階だ」

THE DIGEST編集部

2023.11.10

井上(左)と4団体王座統一戦を行なうタパレス(右)。両者とも世紀の一戦に向け、準備を進めている。写真:松尾/アフロスポーツ、Getty Images

井上(左)と4団体王座統一戦を行なうタパレス(右)。両者とも世紀の一戦に向け、準備を進めている。写真:松尾/アフロスポーツ、Getty Images

 世紀の一戦に向け、準備に抜かりはないようだ。

 12月26日、東京・有明アリーナでボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)と、WBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)による4団体王座統一戦が開催される。
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 無論、タパレスにとって容易な相手でないことは確かだ。キャリア25戦無敗(22KO)と文字通り敵なしの快進撃を続ける日本の怪物は、まさに最強と言っても過言ではない。これまで以上に大きな壁となるのは明白である。

 ゆえに、31歳のフィリピン人ボクサーはモンスター退治に向けて、用意周到なトレーニングを進めているようだ。

 海外ニュースを中心に配信しているフィリピンのニュースサイト『Cebu Daily News』は、タパレスがトレーニングキャンプの最終段階をフィリピン屈指の高地に位置するバギオ市で過ごすと報じている。

 今週初めに米国でのトレーニングキャンプを終えたタパレスの動向について同サイトは、「バギオ市の山中で行なわれるトレーニングキャンプで、彼は決戦に向けて重要な最終段階に入ろうとしている」と説明。敵地で開催される統一戦への準備として、過酷な環境下でトレーニングをするとのこと。

 同メディアは「標高1540メートルもあるこの街は、アスリートの身体的コンディションを劇的に向上させることが証明されている」と強調。さらに「この地でトレーニングを好んだ最も人気のあるアスリートは、かつて8階級制覇を成し遂げ世界チャンピオンに輝いたマニー・パッキャオ以来になるだろう」と論じ、モンスター撃破に向けてタパレスが並々ならぬ意欲を示していると言及している。
 
 タパレスは今年4月、米テキサス州サンアントニオのテックポート・アリーナで行なわれたスーパーバンタム級タイトルマッチで、当時2団体統一王者だったムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を判定(2-1)で下し、新王者に君臨した。

 下馬評は大きく不利であったなか、タパレスはアフマダリエフよりも約100発多くのパンチを放ち、チャンピオンのリズムを乱した。予想以上の戦いを演じ、終盤はウズベキスタン人ボクサーの猛反撃をなんとかしのぎ、番狂わせを決め、世界のボクシング関係者を大いに驚かせた。

 アフマダリエフにとっては、まさに”悪夢”と言えたタイトル戦。相当な覚悟を持って臨む31歳のサウスポーは、今度は無敵を誇る日本人ボクサーを母国のファンが見守るリングで沈めることを狙っている。

構成●THE DIGEST編集部

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