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格闘技・プロレス

井上尚弥を警戒!? タパレス陣営・ギボンズ氏が「統一戦は公正なジャッジを!」と釘刺し!「4つのボクシング団体と話し合う」念入りも

THE DIGEST編集部

2023.11.07

タパレスとの4団体統一戦を発表した井上(左)と所属ジムの大橋(右)会長。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

タパレスとの4団体統一戦を発表した井上(左)と所属ジムの大橋(右)会長。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 世紀の一戦に向け、敵陣が不穏な動きを見せている。

 年末の12月26日、東京・有明アリーナでボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)と、WBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)による4団体王座統一戦が開催される。
【動画】世界を震撼させた井上尚弥の衝撃TKOをプレイバック

 下馬評では、25戦無敗(22KO)を誇る井上が「有利」との呼び声が高いなか、フィリピン人ボクサーは無敵のモンスターの過去の試合を日夜研究しながら着々と牙を研いでいる。母国メディアの取材に対してタパレスは「世界に衝撃を与えたい」と自信を示す発言をしており、来る大一番に向け、毎日ハードなトレーニングをキャンプ地である米ラスベガスで積んでいる。

 そんななか、タパレス陣営のプロモーターである『MP Promotions』の社長を務めるショーン・ギボンズ氏らが世紀の一戦に向け、神経戦を仕掛けていることをフィリピンの日刊紙『The Daily Tribune Sports』がキャッチしている。
 
 記事は、「ギボンズが4大公認団体に連絡を取り、12月26日に行なわれるナオヤ・イノウエと、マーロン・タパレスの統一戦のジャッジを中立の立場で裁定するよう強く要請した」と報じている。

 さらに「ギボンズは、自身がマネージメントを行なっているフィリピン人サウスポーが日本に遠征して4団体統一王者を目指すうえで、『不公平なジャッジだけは避けたい』と考えている」と指摘。タパレス陣営が「より公平な試合を求めている」と伝えた。

 ギボンズ氏は同紙の直撃取材に対し、「私は4つのボクシング団体と話し合うつもりだ」と断言。「(同氏は)試合を判定する4人のジャッジは、すべて中立国から派遣されることを付け加えたうえで、有明アリーナで開催される世紀の一戦を見守る4団体に日本人が起用される可能性を否定している」と言及。タパレスがフィリピンに戻るまで、『打倒・井上』に向けた、陣営の並々ならぬ万全の体制づくりに注目している。

 タパレスにとっても、今回の相手である井上は過去にないほどの”強敵”と認識しており、今回の動きはより日本人ボクサーへの警戒心を表している。ゆえに、それだけ公正なジャッジ要請は自然なことと言えるかもしれない。

 雌雄を決する戦(いくさ)まで、約1か月半。敵陣の心理戦はすでに始まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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