格闘技・プロレス

「肌で体験することが正解だと思っていた」中邑真輔が語ったWWEでトップに駆け上がることができた”理由”!「ここで勝負する以上は…」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.11.21

WWEのロゴを背に記念撮影に収まる中邑真輔。(C)THE DIGEST

 全世界165か国で放映され、10億人以上が熱狂するスポーツエンターテインメント団体「WWE」。"プロレス界のメジャーリーグ"とも称される大舞台で、全米ファンを虜にするほど、大きな存在感を放っている日本人スーパースターがいる。43歳の中邑真輔だ。

 新日本プロレスの最高峰IWGPヘビー級ベルトを史上最年少(23歳9か月)で獲得するなど、トップレスラーとして活躍していた中邑は2016年2月にWWEへ電撃移籍。多くのファンが驚くなか、新日マットで培った変幻自在のテクニックを武器に世界最高峰のメジャー団体でトップにまで駆け上がった。

 先月の試合では、同団体のトップ王座『WWE世界ヘビー級王座戦』に挑戦。惜しくも王座獲得を逃したが、日本人初の快挙まで、あと一歩に迫るなどトッププレイヤーとしての実力を全米マットに誇示している。

 そんなスーパースターは11月16日に都内で、米シカゴのオールステートアリーナで26日(現地時間25日)に開催される「WWEサバイバーシリーズ」のPR会見に出席するため、日本に一時帰国。『THE DIGEST』の単独取材に応じた。
 
 現在、主戦場にしているWWEを中邑は「世界最大のプラットホームのファイティングエンターテイメント」だと強く推す。「第1試合から最後の試合まで、それぞれにストーリーがある。それとともにド派手な演出がある」とも語り、その魅力を熱弁した。

 渡米してからも、基本的には新日マットで貫いてきたファイトスタイル、そしてマイクパフォーマンスは変わらず発揮してきた。その理由について中邑は「最初から何も想定していなかった。実際に肌で体験することが、たぶん正解だと思っていたので」と己の感性を大切にしてきたという。

「アメリカって大きいし、いろんな人種がいるし、いろんな宗教観を持っている人たちがいる。そうなんだ。と受け入れるしかない部分がありますよね。だから、ここで勝負する以上は、腰を据えて日本の文化も知りながら戦っていくしかないなと思います」

 単身でアメリカに渡り、文化を理解し受け入れながら、日本人としての誇りを胸に今日まで強敵と戦い続けてきた中邑。今年で37回目を迎える「サバイバーシリーズ」はWWEのプレミアム・ライブ・イベントの「5大大会」のひとつで、この大会をABEMAが26日午前10時から「ABEMA PPV ONLINE LIVE」にて日本語および英語実況付きで生中継する。

 スーパースターは日本のファンに向けて「ABEMAで視聴環境が一気に改善されたというか、スーパーアップグレードされているので。ぜひ目に触れて楽しんでもらえたらなと思います」と力強く語り、世界最高のファイティングエンターテイメントを自身の代名詞である決めポーズでアピールした。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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