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モータースポーツ

「F1での最高のシーズン」角田裕毅の2023年を各国メディアが査定! ポジティブ評価の一方で指摘された課題は?

THE DIGEST編集部

2023.12.01

ドライバーズポイントは14位とした角田。終盤戦の強さは光った。(C) Getty Images

ドライバーズポイントは14位とした角田。終盤戦の強さは光った。(C) Getty Images

 先週末のアブダビ・グランプリで2023年のF1は幕を閉じたが、アルファタウリの角田裕毅にとっては、予選で自己最高の6番手につけ、決勝でも1ストップ戦略によって5周にわたってトップを走行し、素晴しいバトルの末に8位入賞を飾ったことで、良いシーズンの締めくくりだったと言えよう。

【動画】最後はハミルトンとのデッドヒートを制す! 角田裕毅の激走をチェック
 明らかに他より性能の劣るAT04を駆りながらも、最大限の力を引き出せることで、序盤で2度の獲得ポイント、それ以外のレースでも入賞圏に僅差の11位フィニッシュと奮闘した角田は、ニック・デ・フリース、ダニエル・リカルド、リアム・ローソンと何度も変わったチームメイトとの対決にも勝利し、終盤戦では車の改善によって、2度の8位フィニッシュ、ファステストラップ記録、チーム初のスプリント入賞(6位)などの偉業も成し遂げてみせた。

 このような、実り多き1年を過ごしてきた日本人ドライバーに対しては、シーズンを通して各方面から高評価が下されてきたが、閉幕した今、今季レースに出走した計22名のドライバーを様々な形で査定している各国メディアからも、多くの賛辞が贈られている。イギリスのスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、10点満点の採点で全体8位タイ(ローソンと同じ)となる「7」を角田に与え、以下のように彼のシーズンを総括した。

「日本人ドライバーはシーズン前半、後にチームによって解雇されるルーキーのニック・デ・フリースを全体的に凌駕するなど、堅実なパフォーマンスを持続した。そして、ダニエル・リカルドを新たなチームメイトに迎えてからも、この8度の優勝を誇るベテラン相手にも互角以上の戦いを披露。シーズン後半のアップグレードで「AT04」が改善されると、テキサス、ブラジル、アブダビでは、ポイントを獲得する力強さを示した」

「すでに、F1で66戦のグランプリに出場(決勝レース出走は63回)している23歳は、まだ自身がマックス・フェルスタッペンとともにレッドブルの“トップチーム”で走行するのに相応しいことを示すほどのスキルはまだ見せていないが、来季のリカルドとのチーム内競争は、興味深い基準となるだろう。角田にはまだ改善すべき点があるが、そのひとつはその気質だ。もっとも、彼のコース上での感情的な反応は、今なお大いにエンターテイメントを生み出している」
 
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